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高島屋ポイントカードの発行手続きをタブレットで、富士通がシステム構築

 富士通株式会社は、株式会社高島屋のポイントカード発行事務をタブレット端末で行うためのシステムを構築した。高島屋日本橋店で同システムの運用がすでにスタートしている。

システムの利用例。ポイントカード発行に必要な事項をタブレットで手書き入力できる

 高島屋ではこれまで、ポイントカードの入会・変更手続きを紙の申込書で行っていた。一方で、年間の申込書数が約33万件に上っており、事務員のデータ転記作業や、申込書の保管が課題になっていたという。

 今回、富士通が構築したシステムではタブレットを活用。住所や氏名といったカード発行に必要な事項をタブレットへ手書きで入力できるようにした。なお、タブレットは「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q775/K」、手書き文字認識エンジンとして「FUJITSU Software Inspirium」を採用している。

 情報漏えい防止策も強化した。「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSⅡ(フェニックス ツー) ユニバーサルコネクト」で閉域LTE網を構築したことにより、インターネットを経由せずに業務が行える。リモートでのデータ消去ソリューション「CLEARSURE 3G/LTE」にも対応する。

 システム導入により、手入力作業時には約1週間かかっていた顧客データベース連携手続きが翌日には可能になるなど、業務スピードの大幅な軽減が見込まれる。なお、日本橋店以外にもシステム導入を進めていく計画。

森田 秀一