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Webアクセス解析ソフト「RTmetrics」で、仮想環境にも対応するオプション製品

ビーコン方式の解析を強化する新製品「Beacon Collector」を販売開始

 オーリック・システムズ株式会社は11月29日、リアルタイムWebアクセス解析ソフト「RTmetrics(アールティーメトリックス)」の最新版「RTmetrics V 9.1.0」の販売を開始した。同時に、RTmetrics」でのビーコン方式の解析を容易にする新製品「RTmetrics Beacon Collector」の販売も開始。価格は「RTmetrics」が450万円から、「RTmetrics Beacon Collector」が30万円から(いずれも税別)。

 「RTmetrics」は、クライアントとWebサーバー間の通信パケットデータを収集し、任意の形式にデータを加工して解析するパケットキャプチャー方式のほか、Webサイトにビーコンタグを埋め込み、クライアントから解析用のデータを取得し解析するビーコン方式、Webサーバーのログを定期的に取り込んで解析するログ方式に対応可能なオンプレミス型のWebアクセス解析用サーバーソフトウェア。

 高負荷トラフィック環境下でもWebサーバーに負担をかけることなくリアルタイムに分析が可能な点、オンプレミス型のためアクセス解析データは自社環境内で保管するため、セキュリティーポリシーに沿った運用が可能で、データの利用制限などがない点、1200機種以上の最新スマートフォンやタブレット、アプリ、フィーチャーフォンなどのアクセス状況の内訳を詳細にレポート可能な点などが特徴。

「RTmetrics V 9.1.0」と「RTmetrics Beacon Collector V 1.0.0」の利用イメージ

 今回提供を開始する「RTmetrics Beacon Collector」は、RTmetrics Beacon Collectorは、受信したビーコンタグ内からアクセス情報を取り出し、コレクターサーバーへ送信する機能を持ったサーバープログラム。パケットがキャプチャーできない場所・拠点にWebサイトが存在・点在する場合なども、ビーコンタグを入れることで解析データの一元管理が可能になる。

 メインのサービスは社内サーバーで提供し、ランディングページやキャンペーンページ、申し込みフォームなどのサイトは外部サービスや社内サーバーとは別のクラウドサービスを利用する例も年々増加していることから、「RTmetrics Beacon Collector」の提供を開始したもの。

 社外サイトにビーコンタグを埋め込み、「RTmetrics Beacon Collector」を利用することで、社内サーバーと同様にアクセス状況を横断的に把握したり、サイト利用者の行動の詳細な解析が可能になる。

 最新版「RTmetrics V 9.1.0」では、新たにActive DirectoryやLDAPを利用した外部認証システムとの連携が可能になったほか、各種定義ファイル類の自動更新機能を新たに追加。通常メンテナンスにおける運用負荷の軽減が図られている。

 「RTmetrics V 9.1.0」の対応OSは、Red Hat Enterprise Linux(仮想サーバー上でも動作可能)、販売価格は450万円から。保守契約を結んでいる既存顧客は無償でアップデートできる。

 「RTmetrics Beacon Collector V 1.0.0」は、RTmetrics V 9.1.0に対応する。対応OSはRed Hat Enterprise Linux(仮想サーバー上でも動作可能)。販売価格は30万円から。

工藤 ひろえ