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CAC、PCのカメラとAIでリモートワーク環境のセキュリティを向上する「まもりも」

リモートワークの推進と受託業務の拡大を支援

 株式会社シーエーシー(以下、CAC)は14日、PCのカメラと自社開発のAIを用いて、リモートワーク環境のセキュリティを向上させるサービス「まもりも」を提供開始すると発表した。リモートワーカーが背後の人を気にすることなく在宅で働けるように支援するという。

 「まもりも」は、PCのカメラ画像を利用し、リモートワーク時のセキュリティ向上を支援するAIサービス。PCのカメラ画像から、AIがなりすましやのぞき見、盗撮、離席、カメラ妨害を検知すると、スクリーンロックとカメラ画像取得を実施する仕組みで、既存のWeb会議システムともPCカメラを共用可能なため、新しい機材の追加や設定変更などの手間をかけずに運用できるという。

 取得された画像はローカルPCにのみ保存され、外部に漏れる心配がないほか、インシデント発生時のカメラ画像には背景モザイク処理を実施可能。セキュリティインシデントの検知設定も細かく設定できる。また、ユーザーのグルーピングと担当管理者の設定により、例えば、女性ユーザーのグループには女性の管理者を配置してカメラ画像を確認する、といった運用に対応するとした。

 同サービスを導入することにより、オフィスや個室相当での就業が要求される業務を在宅でも実施可能になるため、CACでは、導入企業は、顧客が安心して業務を委託できる環境を整え、在宅勤務で受託できる業務の範囲を拡大できるとそのメリットを説明。一方でリモートワーカーにとっても、自宅で安心して働ける環境が提供されるとのことだ。

 料金は、ユーザー数に応じて購入するチケット制(最低10ユーザーから)を採用しており、月単位で利用人数を調整するなど、企業の規模や業務の繁閑に応じた柔軟な運用が可能。チケットを利用しきれなかった場合でも、未使用分は翌年に繰り越せるとしている。