電通デジタル、企業アカウントの特性を把握した上で投稿案を作成するX向けサービス「∞AI Social」

　株式会社電通デジタルは14日、AI活用によって企業の次世代マーケティング活動支援を総合的に行うソリューションブランド「∞AIR」において、生成AIを活用してX（旧Twitter）への投稿案の生成・出力を行う「∞AI Social」を開発したと発表した。同日より、電通デジタル社内での本格運用を開始し、同ソリューションを活用した、AIによるSNS運用支援を強化するとしている。

　「∞AI Social」は、企業やブランド／サービスのXアカウントの投稿文を、AIによって自動生成するソリューション。

　ソリューションではまず、あらかじめ許諾を得た上で、導入するX公式アカウントの過去1年以上の投稿を学習し、学習した投稿のバリエーション分け、特徴のラベリングや、いいね数、リポスト数、保存数などのエンゲージメント実績から、成果の高い投稿と低い投稿の精査をAIが独自で実施する。そして、そのアカウント特有の世界観や文章表現、絵文字の利用方法などのアイデンティティを反映し、エンゲージメント獲得に貢献する投稿案を生成するという。

　また投稿の生成にあたっては、テーマとなる情報やキャンペーンの概要、ターゲットとなるユーザーの情報を入力することで、過去投稿の中から類似の投稿を参照し、エンゲージメントの高い投稿の共通点を踏まえた投稿案を生成できるとした。

　加えて、テーマとなる情報のインプットは、手動での入力以外にも、キャンペーンやプレスリリースの情報をURLで入力し、自動で参照させることも可能。事実情報を参照させることにより、生成AIが誤った内容を生成してしまうハルシネーションを防げるようにしているとのことだ。

　なお今後は、Xだけでなく、各種SNSへの対応も予定している。