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ブンデスリーガでも活用される「SAP HANA」、開発力を強化した最新版「SP7」
(2013/11/27 16:45)
SAPジャパン株式会社は27日、インメモリプラットフォーム最新版「SAP HANA SP7」の提供を開始した。
当初、インメモリデータベースとしてリリースされたSAP HANA SP1は、アナリティクス対応、ビッグデータアプリ対応、OLAP/OLTP統合などを進化を遂げ、2013年6月リリースのSP6で「テキスト検索」「予測分析ライブラリ」「地理情報エンジン」「アプリサービス」などの「スマートデータアクセス(SDA)」機能を備えたことで、「インメモリプラットフォーム」へと昇格した。
現在は、リアルタイム分析の「SAP Mobile」「SAP Analytics」「SAP BW」や、リアルタイムトランザクションの「SAP Business Suite」が、HTML5ベースのUI「SAP Fiori」でシームレスに連携。さらに「テイラーメイド医療」「予防保全」「リアルタイム戦況解析」「ゲノム解析」「M2M」などカスタムビッグデータアプリもHANA上で展開されるほか、サードパーティアプリとの連携も進んでいる。
今回のSP7は「プラットフォームとしての柔軟性強化」がテーマとなっており、開発のしやすさや基盤としての可用性などを向上した。
具体的に「コアデータサービス(CDS)」で統合開発環境を強化。アプリケーション基盤としてのSAP HANAには、従来型SQLだけでなくさまざまなビジネス要件機能が実装されているが、新たにSQLを拡張するドメイン固有言語として「Data Definition Language(DDL:データモデル定義)」「Query Language(QL:データ読み込み)」「Data Manipulation Language(DML:データ書き込み)」「Data Control Language(DCL:データアクセス制御)」などのモデリング言語を実装した。これらCDSと事前にパッケージ化されたデータ品質ライブラリを活用することで、プログラムの再利用と開発の迅速化が図れるという。
さらにSDA技術に書き込み機能を追加。TeradataやSybase ASE/IQとの仮想テーブル連携において書き込みによる密な連携を実現。加えて、Oracle、SQL Server、Hadoop(HortonworksおよびIBM Hadoop)を対応データソースとして追加。アプリケーション開発に必要となる多様なデータソースとの連携を強化した。このほか、HA/DR機能なども強化されている。