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メガネスーパー、BIツール「Dr.Sum EA」で本社・店舗のデータ活用を徹底

 ウイングアーク株式会社は7日、株式会社メガネスーパーが経営基盤強化に向けてKPI(重要業績評価指標)をリアルタイムに把握・分析するため、BIツール「Dr.Sum EA」とBIコンサルティングサービスを採用したと発表した。

 メガネスーパーは現在を「第二の創業」と位置づけ、大規模な改革を推進。「眼から日本中のみんなを元気にしたい」というスローガンの下、成長が期待されるアイケア(眼の健康)分野に経営資源を重点配分し、従来の売上重視から収益重視へとビジネス戦略の転換を図っている。

 そのためには、今あるシステムのデータを統合して分析・判断できる環境作りと、経営層から本部、店舗スタッフまでそれぞれの立場で収益の推移を可視化するKPIマネジメントの仕組みが必須と考え、2012年3月にDr.Sum EAによるBI基盤の導入を決めた。

 メガネスーパーではBI構築のフェーズ1として、営業本部や商品本部など各部門のさまざまなKPIを可視化。Dr.Sum EAでKPIの構成要素をリアルタイムにドリルダウンできるようにし、データを活用した販売スタイルへの意識を高めた。この仕組みを本社、ブロック、エリアリーダー、店舗にまで浸透させることで、それぞれの立場で収益の推移とKPIを把握できるようになった。

 また、フェーズ2として、2012年11月より、さらなるBI活用の定着・浸透を目指し、BIシステムを継続的にブラッシュアップ。主要な分析情報をグラフ化して閲覧時間の限られる店舗でも情報を簡易に把握できるようにしたほか、店舗でのアクションに直結する分析情報の提供、エリアリーダー向けにエリア内店舗の受注実績の提供、個人別目標に関するデータの提供を実現した。

 今後の展開としては、「さらなる高度活用」として「顧客データベースとの連携」を目指す。これにより、収益の推移を商品軸だけでなく、顧客軸からも分析できる仕組みを構築するという。また、CRM/SFAといった役割もBIシステムに持たせ、各店舗にはiPadを配布し、店舗スタッフが接客を行いながら、より容易にデータ入力・活用が可能な環境を整える計画という。

川島 弘之