ニュース

日本HP、クラウド環境への対応を強化した運用自動化ソリューション3製品

運用自働化ソリューションの新版をリリース

 日本HPは9日、クラウド環境への対応を強化した運用自動化ソリューションの新製品群を発表した。サーバー管理自動化ツール「HP Server Automation(SA)10」、ITプロセス自動化ツール「HP Operations Orchestration(OO)10」、ハイブリッドクラウド管理ツール「HP Cloud Service Automation(CSA)3.2」の3製品を同日より順次発売する。

 SAは、サーバー管理自動化ツール。プロビジョニング、パッチの適用、構成管理、コンプライアンス管理といったライフサイクルにわたってサーバーを管理し、アプリケーションの配備を自動化する。

 新版では導入をより簡単にするため、VMware ESXiベースの仮想アプライアンス製品「HP Server Automation Virtual Appliance(SAVA)」を新たに提供。SAVAは、WindowsおよびLinuxプラットフォームに限定し、シンプルな管理性を実現する。組み込み型PostgreSQLを搭載し、仮想サーバー環境の構成管理に特化したモジュールをVMイメージとしてパッケージ化することで、インストール時の煩雑な設定を省き、「1時間以内でのセットアップを可能にする」。

 SA 10の価格は、24万450円/OSインスタンスから。SAVAの価格は、13万4400円/OSインスタンスから。7月9日より販売する。

 OOは、ワークフローを用いてデータセンター内のタスクとプロセスを自動化する。SAや「Storage Essentials」「Network Automation」など各IT機器の管理自動化ツールの上位にあって、ワークフローのオーサリング/設計支援ツール「OO Studio」やワークフロー実行/管理エンジン「OO Central」でより高度なプロセスの自動化を実現する。

 運用自動化のテンプレート「OO Content」を豊富に搭載するのも特長で、今回、Amazon EC2やOpenStackなどのパブリッククラウドリソースや、vCloud Director、Hyper-V、KVMなどの各種サーバー仮想化製品に対するテンプレートを強化。従来の4000種類から5000種類に拡充した。

 OO 10の価格は6万7200円/OSインスタンスから。8月1日からの販売予定。

 CSAは、プライベートクラウドとパブリッククラウドを包括的に管理/自動化/最適化し、セルフサービスを実現。セルフサービスポータルと自動化されたサービスライフサイクル管理を可能にする。新版では、IT資産管理ツール「HP Asset Manager software」と連携し、クラウド環境での課金管理機能を実現。この連携により、CSAが持つクラウドリソースの使用コスト情報をHP Asset Manager上で把握・管理でき、ハイブリッドクラウド環境におけるサービス課金を容易に可能にする。

 CSA 3.2の価格は、40万3200円/10OSインスタンスから。7月9日より販売する。

 これらにより、顧客のクラウド環境に最適化した運用自動化を推進するとしている。

川島 弘之