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リコー、紙と電子情報を融合するアプリ「TAMAGO Clicker」新版

ソーシャルメディア連携やiPad対応など

 株式会社リコーは15日、印刷媒体の撮影画像とネット上の情報とを連携させるスマートデバイス向け無償アプリ「RICOH TAMAGO Clicker」の新版「バージョン2.0.0」を公開した。

 TAMAGO Clickerは、「Clickable Paperサービス」に対応した書籍、雑誌、広告、看板などを同アプリを使って撮影すると、撮影個所に関連するWebサイト上のさまざまな情報に簡単にアクセスできるようにするもの。Clickable Paperサービスは、紙媒体などの任意の位置をTAMAGO Clickerアプリで撮影すると、撮影対象に関連したさまざまなコンテンツへのURL情報を表示するクラウドサービス。

 例えば、雑誌に掲載された芸能人を撮影すると、そのプロフィールや出演映像などへのURL情報がリストアップされる。用途を工夫することでさまざまなマーケティングが可能になるというわけだ。

 新版では、ユーザーインターフェイスを一新し、iPad/iPad miniに対応したほか、「コレクション機能」と「シェア機能」を搭載した。

 コレクション機能は、表示された関連URL情報をアプリ内に保存できるようにするもの。その場で詳細まで読めない場合はブックマークや履歴を登録しておくだけで、後でじっくりと読める。シェア機能は表示されたURL情報をFacebookやTwitterで共有できるようにするもの。

 これらの機能により、Clickable Paperサービスに対応した媒体を提供する事業者は、閲覧して欲しいWebサイトへの訪問回数・時間の増加や情報の拡散といった効果が期待できるという。また、URL情報を公開せず、特定のコンテンツには同アプリを通じてしかアクセスできないという設定も可能となった。これにより、特定の場所(イベント会場や博物館など)に来てはじめてアクセスできるといった情報のプレミアム化によるマーケティングも可能になるという。

撮影画面
リンク先表示画面
コレクション画面

(川島 弘之)