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東急電鉄と東急エージェンシー、デジタルコンテンツと連携した交通広告を提供

 東京急行電鉄株式会社(東急電鉄)と株式会社東急エージェンシーは23日、株式会社リコーが開発したクラウドサービス「Clickable Paper」、およびスマートデバイス対応アプリ「RICOH TAMAGO Clicker」を活用し、広告とデジタルコンテンツを連携させるサービスの提供を開始した。

 Clickable Paperは、画像認識システムを用いたクラウドサービスで、TAMAGO Clickerアプリから対象となる雑誌の誌面やポスターなどの画像を撮影すると、撮影個所に関連するリンク先(Webサイト、電話、地図、動画など)が自動的に読み込まれる。広告からデジタルコンテンツへの誘導を促進させ、アクセス状況などの分析により効果測定も可能となり、商品やブランドのPRだけでなく、購買への誘導やマーケティングデータの収集なども行えるという。

 東急電鉄と東急エージェンシーは、両者が展開する広告ブランド「TOKYU OOH」とClickable Paperを連携させたサービスを提供。第1弾として、東横線・田園都市線渋谷駅で日本バドミントン協会主催のバドミントン国際大会「YONEX OPEN JAPAN 2013」開催を告知する駅ばりポスターの掲出を開始した。TAMAGO Clickerアプリを起動してカメラで撮影することで、同大会Webページを通じて大会情報を確認することが可能。

YONEXの駅ばりポスターを見かけたら、「TAMAGO Clicker」で撮影。その場で大会ホームページから詳細情報を確認できる

 今秋には、東急電鉄が発行する沿線情報フリーペーパー「SALUS」の誌面を活用し、Clickable Paperで同誌とスマートフォンを連携させ、購買サイトまで誘導する広告を予定するほか、バス停看板やデジタルサイネージへの展開も見据えている。

川島 弘之