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アライドテレシス、ネットワークの統合管理機能を備えたスタッカブルスイッチ

 アライドテレシス株式会社は27日、スタッカブルスイッチ「CentreCOM x930シリーズ」を5月8日より出荷開始すると発表した。

 CentreCOM x930シリーズは、統合管理機能を搭載したスタッカブルスイッチ。アライドテレシス製のスイッチやルータを一元管理する「AMFマスター機能」と、同社製無線LANアクセスポイントを一元管理する「ワイヤレスマネージャー機能」に対応するため、ネットワーク管理ツールや無線LANスイッチを個別に準備することなく、スイッチ、ルータおよび無線LAN APが統合されたユニファイドネットワークを、最適なコストで実現できるという。

 また、冗長構成が可能なモジュール式電源の採用や、ネットワークとしての信頼性を向上させるVCS(バーチャルシャーシスタック)/LD-VCS、EPSRのサポートに加え、スタティックルーティングや各種ダイナミックルーティング機能も使用可能なため、エンタープライズネットワークのコアスイッチやディストリビューションスイッチとして最適とした。

 このうちVCSは、筐体前面のSFP+スロットを用いた接続と、筐体背面に広帯域スタックモジュール「AT-StackQS」を用いた接続の2種類に対応しており、最大8台のx930シリーズを自由に組み合わせてVCS構成を実現できる。

 またネットワークOSには「AlliedWare Plus(AW+)」を採用。業界標準のコマンド体系に準拠したCLIで設定可能なため、他社製品からの移行においても、エンジニアの教育にかかる時間と経費を大幅に削減できるとのこと。

 ラインアップには、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×24ポートの「AT-x930-28GTX」、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×48ポートの「AT-x930-52GTX」と、それぞれのPoE+対応モデル、「AT-x930-28GPX」(最大給電720W)、「AT-x930-52GPX」(同1440W)を用意した。全モデル共通で、4つのSFP+スロット(うち2スロットはスタックポートとの兼用)と、広帯域スタックを実現するための拡張用スロットを背面に1つ搭載している。

 本体の税別価格は、AT-x930-28GTXが78万円、AT-x930-52GTXが130万円、AT-x930-28GPXが78万円、AT-x930-52GPXが130万円。また、ルーティング機能を拡張するためのプレミアムライセンスが20万円、管理機能を利用するためのAMFマスターライセンス(20メンバー)が30万円、ワイヤレスマネージャーライセンス(20アクセスポイント)が20万円などとなっている。

石井 一志