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アライドテレシス、スタッカブルスイッチ「x930」などでファームウェア新版を提供

ネットワーク統合管理機能を拡張

 アライドテレシス株式会社は、シャーシ型のマルチレイヤスイッチ「SwitchBlade x8100シリーズ」、スタッカブルスイッチ「CentreCOM x930シリーズ」において、ファームウェア「AlliedWare Plus(AW+)」の新版「同 Ver.5.4.5-1.1」を提供開始したと発表した。同社のWebサイトからダウンロードできる。

 新ファームウェアでは、スイッチやルーターを仮想的な1台の機器として管理することで、運用コストを削減するネットワーク統合管理機能「AMF(Allied Telesis Management Framework)」を拡張し、その適用範囲を拡大している。

 AMFでは、AMFマスターで各AMFメンバーを一元管理するが、「x930シリーズ」のAMFマスター機能で管理できる最大メンバー数を、20台から40台へ拡張。中小規模ネットワークのAMF化を、規模にあわせたコストで実現できるようにした。

 またAMFは専用のフレームを利用するので、WAN回線を経由してネットワークを参加するには、多くの制限が発生してしまう。これを回避するために、AMFマスターとメンバー間に仮想的なトンネルを生成する「ワイドエリアバーチャルリンク」機能が用意されているものの、同機能を経由してAMFネットワークに接続しているノードは、事前設定を行わないとAMFマスターに接続できないため、自動復旧ができないという制限があった。しかし今回、隣接するノードの補助により、このようなノードでも自動復旧が可能になる。対象は、x210/x230/x310/x510/x610/x930/SBx908/CFC400/CFC960/AR3050S/AR4050Sの各製品。

 加えて、AMFマスター機能のバックアップを拡張し、外部サーバーと内部メディア(SDカード/USBメモリ)両方へのバックアップに対応した。これにより、サーバーと内部メディア両方からの復旧が可能になる。

 なお、AMF機能を利用するためには、別途ライセンスが必要になる。今回、40台までのAMFメンバーを管理できるようにする、「x930シリーズ」用のAMFマスターライセンス(40メンバー)「AT-x930-FL02/40」を新たに提供。さらに、「x930シリーズ」用ACシステム電源モジュール「AT-PWR150-70」も新たにラインアップされた。価格(税別)はそれぞれ60万円、14万2800円。

石井 一志