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ネオジャパン、次世代グループウェア「desknet's NEO」の中小規模向けパッケージ版

大規模向けと同一機能を提供、競合製品からの乗り換え価格も

 株式会社ネオジャパンは26日、次世代グループウェア「desknet's NEO」において、中小規模向けのパッケージ(スモールライセンス)版を同日より販売開始すると発表した。大規模向けのエンタープライズライセンス製品と同じ機能を利用できるのが特徴で、最大300ユーザーまでの環境に対応する。価格は5ユーザーで3万9800円(税別)から。また今回より、他社の指定製品からの乗り換え価格も新たに設定され、該当製品のユーザーは、7割引きで購入できる。

 desknet's NEOは、ネオジャパンの基幹製品であるグループウェア「desknet'sシリーズ」の後継として、2012年12月より提供されている次世代グループウェア。HTML5の採用によってユーザーインターフェイスを一新し、見やすさと使いやすさを向上させているほか、タブレット端末やスマートフォンの標準ブラウザでも利用可能となった。なお、タブレット端末はPCと同じような操作性で利用できるが、スマートフォンについては専用のWebインターフェイスを用意することで、専用アプリのような使い勝手を提供するとのこと。

 グループウェア機能(アプリケーション)は、「スケジュール」「インフォメーション」「設備予約」「回覧・レポート」「文書管理」「ワークフロー」など全25種類を提供。ユーザーの声を取り入れて、すべてのアプリケーションで使い勝手の改善、機能強化などが行われた。

 加えて今回は新機能として、iCalendarを用いたiPhone/Googleカレンダーとのスケジュール連携をサポートし、desknet's NEO上に登録されたスケジュールや六曜の情報を、iPhone/Googleカレンダーで参照できるようにしたとのこと。

スマートフォン向けのインターフェイス
iCalendarを用いたiPhoneカレンダーなどとの連携に対応。大安、赤口といった六曜の情報も連携できるのがユニークだ

 なお、従来のdesknet'sでは、中小規模向けのスタンダード版と、中・大規模向けのMiddle Edition、Enterprise Editionは異なった機能が提供されていたが、desknet's NEOでは機能が統一され、中小規模向けのパッケージと大規模向けのエンタープライズライセンスで、同一の機能が利用できるようになった。

 具体的には、組織の階層管理、タイムゾーン対応、外国語メールの送受信、データベースを利用した大容量のデータ管理など、従来の小規模向けグループウェアにはほとんど実装されていなかった機能が、パッケージ版を含めて提供される。もちろん、各25のアプリケーションや、新機能のiCalendar連携も、パッケージ版、エンタープライズライセンスの双方で利用可能だ。

 両者の唯一の違いは利用するデータベースの種類で、パッケージ版がオープンソースのPostgreSQL 9.2によって価格を抑えているのに対し、エンタープライズライセンスではOracle DatabaseやSQL Serverといった商用ライセンスをサポートしているとのこと。

大規模向けのエンタープライズライセンスと同様の機能やアプリケーションを、中小規模向けのパッケージ版でも利用できる

 パッケージ版の動作環境は、Windows Server 2012/Server 2008 R2、Red Hat Enterprise Linux 6、CentOS 6。

 価格例は、5ユーザーで3万9800円(税別)、10ユーザーで6万4300円(税別)、100ユーザーで37万8000円(税別)、300ユーザーで99万8000円(税別)など。今回から、サイボウズ Office、サイボウズ ガルーン、Exchange Server、Lotus Notesのユーザー向けには新規価格の7割引きで提供する乗り換え価格も用意されている。

 「旧desknet'sのライセンスをお持ちのユーザーは、無償でdesknet's NEOへ移行できるし、データ移行ツールも提供されているので、さまざまな面が強化されたdesknet's NEOを利用していただきたい」(ネオジャパン)。

価格の一覧。競合製品のユーザーを対象とした乗り換え価格も設定された
移行ツールも用意されている

(石井 一志)