米OracleがBI専用機「Oracle Exalytics」を発表、Exaシリーズ第3弾


Oracle Exalytics

 米Oracleは3日(現地時間)、サンフランシスコで開催中の「Oracle OpenWorld」において、「Exa」シリーズ第3弾となるBI(Business Intelligence)専用機「Oracle Exalytics Business Intelligence Machine(以下、Oracle Exalytics)」を発表した。

 Oracle Exalyticsは、インメモリ型でハードウェアとソフトウェアを一体化したシステム。「Oracle BI」および独自設計のインメモリデータベースソフトを搭載する単一システムとして設計され、BIの活用をレポーティングやダッシュボードだけでなく、ビジネスモデリング、予算編成、予測、シミュレーションやシナリオ分析にまで拡大できる。

 構成は、1TBメモリ、Xeon E7-4800(合計40コア)を搭載する「Sun Fire」サーバー、「Oracle BI Enterprise Edition」と「Oracle EssBase」を含む「Oracle BI Foundation」ソフト、インメモリRDBMSに基づくインメモリ適応技術「Oracle TimesTen In-Memory Database」。

 独自のインメモリ適応技術により、パフォーマンスを最適化。データがOracle Exalyticsのメモリ容量を超える場合でも最高のレスポンスを提供するという。そのほか、IBM DB2、Microsoft SQL Server、Netezza、SAP Business Information Warehouse、Teradataなどを含むマルチデータソースや、スマートデバイスによる分析にも対応する。

 また「Oracle BI」の利用により、既存の技術力・リソース・人材を活用して「Oracle Exalytics」の展開が可能。「Oracle BI Enterprise Edition」および「Oracle BI Applications」で作成された既存のレポートやダッシュボードは、変更なしでそのまま「Oracle Exalytics」で稼働する。「Oracle Hyperion Planning」のユーザーも、より頻繁に計画・予測の見直しが可能となり、さらに精度の高い計画立案を短期間で実現できるとのこと。

 これらにより「リアルタイムな思考スピードでの可視化による高度な分析が行えるため、新たなタイプの分析アプリケーションが可能になる」(同社)としている。

関連情報