米Oracle、ビッグデータの価値を最大化する「Oracle Big Data Appliance」
米Oracleは3日(現地時間)、サンフランシスコで開催している「Oracle OpenWorld」において、ビッグデータの統合とその価値の最大化を支援する「Oracle Big Data Appliance」を発表した。
Oracle Big Data Applianceは、非構造化データを「Oracle Database 11g」に対して取得・整理・ロードするために最適化されたシステム。
Oracle Big Data Applianceでは、Oracle Database 11g、データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine(以下、Oracle Exadata)」、および同日発表したBI専用機「Oracle Exalytics Business Intelligence Machine」と組み合わせて使用し、あらゆるデータタイプに対して超高速分析を実現。ビッグデータの価値を最大化するという。
構成要素は以下の通り。
- Hadoopオープンソースディストリビューション「Oracle NoSQL Database」
- HadoopとOracle Databaseのデータを統合するアダプタ「Oracle Data Integrator Application Adapter for Hadoop」
- Hadoop MapReduce処理を利用して、Oracle Databaseで効率的なロードと分析を行うデータセットを作成する「Oracle Loader for Hadoop」
- R言語のオープンソースディストリビューション「Oracle R Enterprise」
- 「Oracle Linux」および「Oracle Java HotSpot Virtual Machine」
サーバー・テクノロジー担当シニア・バイスプレジデントのアンドリュー・メンデルソン氏は「データの爆発に伴い、企業はデータを取得・整理・分析し、ビジネスの意志決定を向上させなければならないという課題に直面している。これに対し、Hadoopなどの新技術は若干の救いにはなっても、ビッグデータに対するニーズに全体的なソリューションを提供するものではない。Oracle Big Data Applianceは、ビッグデータで求められる要件に対処し、ビジネス価値を向上するデータ洞察が可能な、完全で統合された初の製品となる」と説明している。