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キヤノンITS、沖縄データセンターのハウジングと東京までの専用線を1ラック月額9万8000円から利用できる新サービス

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は19日、グループ企業のクオリサイトテクノロジーズ株式会社が運営する沖縄データセンターのハウジングサービスに、沖縄-東京間の専用線をバンドルし、1ラック月額9万8000円(税別)から利用できる新サービスの提供を開始した。

 新サービスは、沖縄データセンターの1ラック(38U、100V/20A電源)ハウジングサービスに加え、沖縄県が実施する回線コスト低減化支援策「沖縄国際情報通信ネットワーク(海底光ケーブル)」を活用し、沖縄データセンターとキヤノンITSの西東京データセンターを結ぶ専用線(1Gbps、ベストエフォート)をセットで提供する。

キヤノンITS、沖縄データセンターのハウジングと東京までの専用線を1ラック月額9万8000円から利用できる新サービス

 東京から1600km離れた沖縄データセンターを利用するため、企業のDR(災害復旧)対策やBCP(事業継続計画)対策として利用できるほか、低価格を活かしてメインシステムの設置先としても利用できるとしている。

 ハウジングサービスの価格は、1ラック月額9万8000円(税別)で、別途初期費用と顧客拠点から西東京データセンターまでの回線費用が必要。沖縄-東京間の回線については、帯域保証タイプの要望にも応じる。

 また、地方型データセンター利用時の不安となる、利用企業の現地駆け付けを不要とするため、従来データセンターで提供していた初期障害対応サービス(オペレーター作業)に加え、障害発生時や環境構築時の対応サービス(SE作業)も提供。ローカルコンソール接続確認やサーバーリカバリーなどの障害対応、サーバーOSインストール・初期設定やネットワーク機器初期設定などの環境構築にも、現地のSEが対応する。

 初期障害対応サービスの価格は月額3万円(税別)、初期障害対応に加えて運用保守作業も実施する運用保守サービスの価格は月額6万円(税別、月対応5時間まで)から。

 キヤノンITSでは今後、沖縄データセンターと海底光ケーブルを活用した遠隔地バックアップサービスの提供も予定する。サービス開始時期は2018年2月予定で、販売予定価格はディスク容量100GBあたり月額1300円(税別)から。