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キヤノンS&S、沖縄データセンターを活用した中小企業向けハウジングサービス「お手軽運用パック」

 キヤノンシステムアンドサポート株式会社(キヤノンS&S)とクオリサイトテクノロジーズ株式会社は7日、沖縄のデータセンターを活用した中小企業向けハウジングサービス「お手軽運用パック」の提供を開始した。

サービス概要図

 中小企業はシステム専任者が不在のため運用面で多くの課題を抱えており、BCP(事業継続計画)の観点からもデータセンターへのアウトソーシングを検討する企業が増加しているが、データセンターが提供するサービスはサーバーの台数やスペースが大きく、中小企業ではコストが見合わず利用が難しいのが現状となっている。

 キヤノンS&Sでは、こうした課題を解決するため、数台のサーバーから利用できる中小企業向けのハウジングサービスとして「お手軽運用パック」の提供を開始。震災リスクの少ない沖縄のデータセンターでの運用となるため、大企業のバックアップサイトとしても十分に利用できるとしている。

 お手軽運用パックは、データセンターの共有ラック1/8ラックスペース(5U)と、データセンターで預かるサーバー、ルーター、ファイアウォール装置の保守・監視をパックにしたサービス。5Uの内訳は、2Uがサーバー設置スペース、2Uがファイアウォールやルーター、1Uはメンテナンス用となる。

 お手軽運用パックの「プランA」は、1Uサーバーを2台設置する構成で、仮想化サーバーとバックアップサーバー、基幹システムとファイルサーバー、グループウェアサーバーとファイルサーバーといった組み合わせで利用できる。料金(税別)は、初期費用が5万円、月額料金が6万3500円。

 お手軽運用パックの「プランB」は、1Uサーバーまたは2Uサーバーを1台設置する構成で、ファイルサーバー、基幹システム、オンプレミスサーバーのバックアップサーバーといった用途に利用できる。料金(税別)は、初期費用が5万円、月額料金が4万6500円。

 サービスにはNEC製のサーバーを利用し、NEC独自のサーバー標準搭載マネジメントチップにより、OSや電源の状態に依存することなく、遠隔地からの温度/電圧/CPU/FAN/電源などの状態監視やサーバー操作が可能。また、キヤノンS&Sが24時間365日の運用体制でサポートを行うとともに、沖縄データセンター要員と連携。ハードウェアの監視からサーバーのOS障害切り分け、リカバリー、VPN装置の障害切り分け・復旧までを含んだサポートをワンストップで提供する。

三柳 英樹