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NTTテクノクロス、タブレットのカメラで静脈認証を可能にする「BioPassport」

 NTTテクノクロス株式会社は12日、専用機器を用いずに静脈認証を行えるソリューション「BioPassport」を、12月下旬より販売開始すると発表した

 BioPassportは、タブレット端末のカメラを利用して手のひら静脈認証を行い、Windowsログオンできるようにする生体認証ソリューション。専用機器を利用しない、カメラの可視光による手のひら静脈認証ながらも、FRR(本人拒否率)が0.1%、FAR(他人受入率)が0.0003%という高い精度を実現しており、端末のWindowsログオンを安全に実現できるという。また専用機器が不要なため、持ち運びの負担を軽減できるほか、コストも抑えられるとした。

 認証は、手のひら認証のみの一要素認証に加え、パスワード入力と併用する二要素認証が選択可能。マイナンバー利用業務など、高度なセキュリティ確保が必要な利用シーンでの活用も行えるとしている。

 なお手のひら静脈は体内情報のため、指紋認証と比べて、水分や傷といった外的要因による認証拒否が少ないことや、登録不可能な人が少ないといった特長を持つほか、経年変化も小さいことから、顔認証などで必要となる数年おきの再登録も不要で、長期にわたって安定した認証環境を提供するとしている。

 タブレットのOSはWindows10 Home/Proに対応し、30万画素以上のインカメラを搭載している必要がある。

 価格は、1ユーザー・2年で9600円(税別)。別途、初期費用が必要となる。