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ジェイックがSVF Cloud for Salesforce導入、集約したデータの有効活用を実現

 ウイングアーク1st株式会社は30日、株式会社ジェイックが、クラウドベースの帳票システム「SVF Cloud for Salesforce」を採用したと発表した。Salesforce上に集約したデータを、自動的に求人票に印刷する仕組みとして利用している。

 ジェイックは、就職支援や採用支援、教育、研修、組織コンサルティングなど、人材に特化した事業を展開している企業。同社は営業系のシステムとしてSalesforceを長年使用しており、営業関係の情報のほかに、訪問履歴や商談履歴などの情報も蓄積されているものの、これらの情報は業務で十分に活用されていなかったという。

 そこで同社の経営企画部は、Salesforceに情報を集約し、業務の効率化や生産性の向上、働き方改革につなげようと計画。Salesforce上での帳票作成や入力処理の簡素化、稟議やワークフローの効率化、勤怠管理などの実現を図ろうとした。

 ただしジェイックでは、Salesforceを自社にあわせてカスタマイズしており、求人票などの帳票を新たに作成する場合、参照するカスタムオブジェクトが多いため、いくつものオブジェクトからデータをひもづける必要があった。そうした中で、複数のカスタムオブジェクトから必要なデータを取り込め、求人票などの作成がワンボタンでできることが決め手となり、SVF Cloud for Salesforceの採用を決定したとのこと。

 同社ではまず、SVF Cloud for Salesforceを使って求人票作成業務の効率化に取り組んだ。それまで求人票は、営業担当者がExcelで個別に作成しており、フォーマットも個人によってばらつきがあったというが、新しい求人票作成にあたって、実績の高い営業担当者のフォーマットを参考にしたり、営業担当者にアンケートを実施するなどして、顧客満足度の高い項目から優先的に帳票に反映し、新人の営業担当者であってもクオリティの高い求人票を迅速に作成できるようにした。

 また、SVF Cloud for Salesforce上のデータを使って求人票を作成することで、Salesforceの最新の情報を自動的に求人票に反映させられるようになり、求人票の作成と管理を大幅に効率化している。

 このほか、見積書の発行もSalesforceに移行され、見込みの段階からSalesforceに入力することで、受注決定までのデータをワンストップで見える化できるようになったという。今後は、受注決定後に行う発注書を帳票化し、Salesforceに統合することを目指すとともに、発注後の決定処理についても自動化を検討しているとのこと。