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ソニー銀行、帳票クラウドサービス「SVF Cloud for Salesforce」で業務改善を実現

 ウイングアーク1st株式会社(以下、ウイングアーク)は2日、ソニー銀行株式会社が、帳票クラウドサービス「SVF Cloud for Salesforce」(以下、SVF Cloud)を導入したと発表した。

 インターネット専業銀行のソニー銀行において、住宅ローンやカードローンの手続き、問い合わせ対応、審査、借入後手続きなどのオペレーションを担うローン業務部では、多様な場面で帳票を印刷するニーズがあり、これらの帳票は長らくAccessを使って作成されていたという。

 しかし、Accessで作ったフォームに顧客情報を入力し、1枚1枚印刷しなければならなかったため、スタッフの作業負荷が高かったとのこと。さらに、Accessで使用する帳票データは、夜間バッチで勘定系システムから更新されていたことから、最新情報の処理が1日遅れになってしまう点も課題とされていた。

 そこで、いくつかの帳票ツールを比較検討した結果、ウイングアークのクラウド技術に対する強み、数多くの金融機関に採用されている実績、サポート体制、帳票の新規作成・修正の容易さなどの機能を総合的に評価し、SVF Cloudの採用を決めたという。

 ソニー銀行では、2015年にSalesforceのカスタマーサービスプラットフォームであるService Cloudを導入していたが、SVF Cloudでは、これと連携した帳票出力が可能。帳票開発ツールの「Excel Designer」により、Excelをベースにした容易な開発を行えることもあって、約半年という短期間での導入を実現した。

 またService Cloudには、勘定系システムから住宅ローンの申し込みデータがほぼリアルタイムに取り込まれているので、常に最新の情報が格納されており、いつでも印刷が可能になったという。

 加えて、Service CloudとAccessという2つのツールを使わなければならなかった以前と異なり、現在はService Cloudの画面上からボタン1つでSVF Cloudを操作できるようになったため、PCの操作に習熟していないスタッフでも簡単に利用できる点を、大きなメリットとして挙げている。