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アビームとSAPジャパン、デジタルサプライチェーン分野で協業

統合的なコンサルティングサービスを提供へ

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)とSAPジャパン株式会社は1日、デジタルサプライチェーン分野全般において協力すると発表した。これに伴いアビームは、SAPジャパンの設計開発管理ソフト「SAP Product Lifecycle Management」「SAP Product Lifecycle Costing」に関するコンサルティングサービスを同日より提供開始する。また、製造実行管理、輸送物流管理、倉庫管理などのソフトに関しても、順次サービスを提供していく予定としている。

 「SAP Product Lifecycle Management」「SAP Product Lifecycle Costing」は、製造業において、製品開発・研究開発・商品企画などの業務を支援するソフト。ERPとの連携を特徴としており、2D/3D CAD図面の管理、部品表/配合表管理、設計生産連携、開発プロジェクト管理、製品ポートフォリオ管理、製品コストシミュレーションといった機能により、マスカスタマイゼーションやIoTに対応した、効率的でイノベーティブな開発業務を行えるという。

 アビームではこれまでも、S&OPに対応したクラウド型サプライチェーン管理(SCM)ソフト「SAP Integrated Business Planning」向けのコンサルティングサービスを提供してきた実績を持つ。今回はさらに、SAPジャパンのサプライチェーンソリューションの導入支援をラインアップに加えるとともに、専門組織を立ち上げ、製品開発プロセスの改革支援サービスを強化するとしている。

 具体的には、IoT活用のシナリオ創出支援やPoC(概念実証)の実施、IoTおよびサプライチェーンソリューションを含む統合システムのグランドデザイン、開発・導入など、企業のニーズに合わせて幅広くサービスを提供するとしている。

 一方SAPジャパンは、アビームのサービス提供に際して必要となる製品面での支援、および技術情報の提供を行うほか、特定顧客に対する戦略的なマーケティング活動を推進するとのこと。