アビーム、会計／SCM業務を自動化するロボット「ERP Automation Robot for SAP ERP」を提供開始

　アビームコンサルティング株式会社は28日、SAPジャパン株式会社の提供する基幹システムに関わる業務を自動化するロボット「ERP Automation Robot For SAP ERP」の提供を開始した。

　「ERP Automation Robot For SAP ERP」は、RPAテクノロジーズ株式会社の「BizRobo」を活用し、会計やサプライチェーン管理（SCM）などの基幹業務を補完。会計やサプライチェーンなどの領域において、従来のシステムではカバーしきれていない機能や個社ごとのニーズ、システム間をまたがる処理、簡易的な判断業務を自動化する。

　会計領域のうち、決算処理では子会社・部門からの決算情報収集や未転記伝票の自動チェック、未払・未入金の自動チェック、各種計数の異常値チェック（前年同期比等）などに対応。一般会計では会計仕訳の一括アップロードや個別伝票入力などに、固定資産では棚卸しの実施および結果のアップロードや償却シミュレーションデータの自動ダウンロードと配布、マスタ管理では各種マスタの登録・チェックや為替レートのアップロードなどにそれぞれ対応する。

　SCM領域のうち、生産管理では生産実績の一括アップロードや資材所要量計画（MRP）実行結果の確認やエラーデータの収集、担当者へのアナウンスなどに対応。受注管理では受注登録や登録結果確認や受注担当への受注結果連絡などに、発注管理では発注書発行やPDF化、仕入先情報の取得・メール送信などに、マスタ管理では各種マスタの登録・チェックなどにそれぞれ対応する。このほかの業務についても順次対応を進めている。

　今後は、最新の会計システム「SAP S/4HANA」にも対応し、アビームコンサルティングが提供するビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」を通じて提供する予定としている。