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アビーム、SAP S/4HANA向け「グローバル製販テンプレート」を提供開始

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は28日、「SAP S/4HANA Enterprise Management」に対応した「グローバル製販テンプレート」の提供を開始すると発表した。

 グローバル製販テンプレートは、製造業向けのプロジェクトで蓄積したプロジェクト経験やナレッジを反映させた標準業務モデル「Industry Framework」をベースに作成され、SAP ERPの標準機能に加え、マスターメンテナンス、データ更新、レポート、帳票といった約100の追加機能と50のKPIを参照することができるレポートを用意。国内外200社以上への導入、グローバルロールアウトの実績をベースに培った20数カ国の税・法定要件対応が組み込まれており、各国へのスムーズな展開が可能。

 従来から提供してきた製造業テンプレートの特色はそのままに、「SAP S/4HANA Enterprise Management」に対応。SAP HANAのテクノロジーをベースにより高速化されたMRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)による計画業務の刷新や、「SAP Fiori」による業務判断が必要なインシデント情報に絞り込み、即時のアクションを可能にする様々なモニタリング機能の活用を実現し、現地子会社の業務の見える化や負荷軽減、本社によるリアルタイムな経営情報の把握といった様々な課題を解決する。

 アビームが提供するビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」を通じた利用も可能。急速に変化する市場環境や、拠点新設・統廃合や新規事業進出といったビジネスの変化にスピーディに対応できる運用を管理することが可能となる。

 また、今回のアップグレートに伴い確立した移行の手順に基づき、既存のERP製品を使用している企業に対し提供してきた“SAP S/4HANAリアルタイム経営基盤実現ロードマップ策定サービス”も「SAP S/4HANA Enterprise Management」への対応が可能となった。

 アビームでは、テンプレートの「SAP S/4HANA Enterprise Management」へのさらなる適用・拡充を推し進めるとともに、海外拠点の統括や業務の見える化、意思決定のリアルタイム化を目指す日系企業への導入を目指していくとしている。

三柳 英樹