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日立、企業のITサービス運用の継続的改善を支援する「IT運用最適化サービス」を提供

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、企業のIT部門向けに、ITサービス運用の継続的な改善を支援する「IT運用最適化サービス」を6月30日に販売開始する。

サービスでは、ITサービスの運用改善に関するコンサルティングからシステム構築(SI)までを行う「立ち上げ支援サービス」、継続的な運用改善を支援する「継続支援サービス」、改善時に必要となるITサービス管理のクラウドサービス「ServiceNow」や、統合システム運用管理「JP1」、ServiceNowとJP1をつなぐ連携テンプレートを含めた「サービスプラットフォーム」を提供する。

「IT運用最適化サービス」概要図

 ITサービスマネジメントのノウハウを持つ日立のコンサルタントと、システム運用のノウハウを持つJP1技術者の知見を融合し、個別に最適化された業務プロセスを標準化し、見直しを行う。これにより、システム運用の自動化による作業効率化とサービス品質の向上を実現する。

 また、見直し結果に基づき、ワークフローや可視化ツールなどのアプリケーション群を備えたServiceNowと、システム運用自動化やシステム分析といったJP1の機能を活用することで、企業内の業務を横断的に連携させ、システム運用の効率化やサービス品質の向上まで含めた適切なプロセスへの改善を実現。見直し後の業務プロセスの実行結果を分析し、新たな課題の発見と効果的な改善を繰り返すことで、ITサービス運用の全体最適化を実現する。

 さらに、運用プロセス改善のために、ServiceNowのアプリケーション群とJP1の機能を連携させるテンプレートを提供する。たとえば、ジョブ運用プロセスの連携テンプレートでは、利用部門からの変更要求の受け付け、責任者による承認、変更作業の実行、変更結果の記録など、IT部門が行う一連の作業手順をServiceNowのワークフローで標準化するとともに、JP1で変更結果のエビデンスを自動で取得し保存するなど、必要な作業を漏れなく確実に実行することが可能になる。今後も、顧客ニーズに合わせて、DevOps環境やプロビジョニングの運用プロセスなどに適用可能な連携テンプレートを拡充していく。

 また、ServiceNow、JP1、連携テンプレートに関する使い方や技術的な質問などの問い合わせに加え、ServiceNowを含めたサービスプラットフォーム全体のバージョンアップなども、日立が一括して対応することで、IT部門の負担を軽減する。

 サービスの価格はいずれも個別見積もり。提供開始は7月31日。