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AI技術を用いて陸奥湾の密漁を防止――、24時間365日対応システムを青森県漁連が導入

NECフィールディングが提供

 NECフィールディング株式会社は26日、青森県漁業協同組合連合会(以下、青森県漁連)へ、AIを利用した「密漁監視システム」を4月に納入したと発表した。近年増加している、陸奥湾でのなまこの漁業被害防止が目的とのことで、このシステムでは、NECのAI技術「NEC the WISE」で提供されている「RAPID機械学習技術」を活用し、陸奥湾の密漁を24時間365日体制で監視するという。

 具体的には、陸奥湾内の複数個所に海上へ向けて監視カメラを設置し、監視センターでカメラ画像を一元管理する。さらに、AIを用いてそれらの画像を解析し、不審船や不審者を自動的に検知した場合、県漁連や漁連に即時通知するとのこと。

 またNECフィールディングは、24時間365日体制で運用・監視・保守サービスを提供し、システムの安定稼働を支援。機器にトラブルが生じた場合は、最寄りの拠点よりカスタマエンジニアが現地に駆け付けて復旧対応を行うという。

 なお同社は、このシステムの一般向け販売も6月26日より開始する。価格は、最小構成の機器と設計構築作業の組み合わせで1500万円(税別)から。機器の設置工事費、運用開始後の保守・監視サービス費用は別途見積もりになる。