ニュース

徳島県、マイナンバーカードの職員証利用にNECの「利用者ID登録システム」を採用

 日本電気株式会社(以下、NEC)は21日、NECの「利用者ID登録システム」が、徳島県が都道府県で初めて行うマイナンバーカードの職員証利用に採用され、6月より稼動を開始したと発表した。

 NECの利用者ID登録システムは、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が提供する「個人番号カードアプリケーション搭載システム」を用いて、マイナンバーカードのICチップ内の空き領域に追加搭載した利用者識別用IDと、各種システムのアクセス権限やログインIDなどの職員情報をひも付けることが可能。これにより、入退室管理やPCログイン、勤務管理、複合機利用などの際に、マイナンバーカードをカードリーダーにかざすことで本人認証が行える。

 また、すでに庁内において認証サーバーで職員情報を管理している地方公共団体は、システムが用意している連携インターフェイスを活用することで、容易な導入を可能とする。

NECの利用者ID登録システムの概要

 NECは、内閣官房にマイナンバーカードを全府省統一の国家公務員身分証として利用する「共通発行管理システム」を納入しており、このノウハウを活用して地方公共団体向けのシステムとして開発した。

 徳島県では、総務省によるマイナンバーカードの普及促進策の一環として、マイナンバーカードの職員証としての利用を検討。マイナンバーカードに追加搭載した利用者識別用IDと職員情報をひも付けるNECのシステムの機能に着目し、採用を決定した。

 合わせて、徳島県ではNECプラットフォームズが提供するマイナンバーカードに対応した入退管理システム「SecureFrontia X」を導入した庁舎内における特定エリアの入退室管理を開始しており、今後もさらなるマイナンバーカードの利用拡大と職員業務の効率化を推進していくとしている。