NEC、マイナンバーカードを国家公務員の身分証として利用する「共通発行管理システム」を提供

共通発行管理システム 運用イメージ

　日本電気株式会社（NEC）は9日、中央省庁の国家公務員証に付与する身分証明機能を統一で管理する「共通発行管理システム」を内閣官房に提供したと発表した。

　共通発行管理システムは、マイナンバーカード内のICチップの空き領域を利活用し、府省（中央省庁）における国家公務員などの身分証明機能をマイナンバーカードに付与するとともに、身分証の発行管理を統一化するもの。マイナンバーカード内のICチップの空き領域を府省で活用する初めての事例であり、4月から利用が開始された。

　システムは、すべての府省で共通的に利用可能で、マイナンバーカードに国家公務員用のアプリケーションとして、職員を識別するための情報などを登録することで、庁舎などの入館証として利用可能にするもの。これにより、システムの運用管理が一元化できるなど、運用管理コストの低減を実現する。

　NECでは今後、地方公共団体や独立行政法人などに同様のソリューションを展開するとともに、企業におけるマイナンバーカード利活用に向けたソリューションの提供も進めていくとしている。