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PFU、スキャンデータ連携サービス「ScanSnap Cloud」を強化 検索可能なPDFをクラウド上で生成可能

 株式会社PFUは18日、自社のドキュメントスキャナ「ScanSnap iXシリーズ」と他社クラウドサービスを“橋渡し”する連携クラウド「ScanSnap Cloud」の機能を強化すると発表した。

 ScanSnap Cloudは、PCやタブレット、スマートフォンなどを使わずに、ScanSnap iXシリーズでスキャンしたデータをさまざまなクラウドサービスと連携させるサービス。スキャンした原稿を動的に判別して「レシート(領収書)」「名刺」「文書」「写真」の4種に振り分け、種別に応じたクラウドサービスへ保存することができる。

 今回の機能強化では、BoxやDropbox、Evernote、Google Drive、OneDriveといったドキュメント管理のクラウドサービスと連携した際のデータ検索性を向上させた。ScanSnap Cloud上でOCR処理を行うことにより、検索可能なPDFファイルを作成できるようになったため、各クラウドサービス上でファイルを表示した後に指定した文字列で検索したり、テキストデータをコピーして再活用したり、といった利用に対応する。

 またBox、Evernoteといった特定のクラウドサービスでは、複数ファイルの中から指定の文字列で全文検索を行うことも可能だ。

 なお、検索可能なPDFの作成は月間500ページまで。

 また、名刺/レシートに記載されている文字からファイル名を自動生成できるようになったため、ファイルの検索や整理を容易に行えるとのこと。名刺であれば、会社名/部署/名前など、レシートであれば、受領日/カード種別/カード番号/金額などから自動的にファイル名を生成できる。

 さらに、レシートなどをスマートデバイスのカメラで撮影し電子化する機能を搭載した。撮影はオートフォーカス/オートシャッターによって行われ、最適な画像補正(背景除去/台形補正/縦横アスペクト比補正)も自動的に行った上で、あらかじめ設定されているクラウドサービスに保存できる。これにより、ScanSnapが手元にない場合でも、ScanSnap Cloudを利用して手軽に紙書類を電子化できるとした。

 なお、これらの機能は、ScanSnap Cloudのアプリをアップデートすれば、無償で利用できる。