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NEC、AIを活用したマーケティングや需要予測など、スーパーマーケット向けソリューションを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は6日、AIやクラウドなどの活用により、スーパーマーケット向けソリューションを強化すると発表した。一般社団法人日本スーパーマーケット協会と連携し、NECのAI技術群「NEC the WISE」を活用したソリューションの開発・提供および実証実験を推進する。

 第一弾として、顧客の基本的なプロフィールや購買履歴から、顧客の詳細なプロフィールや商品属性をAIを活用して高精度に自動推定する「NEC Marketing Segmentation」と、過去の商品販売実績や廃棄数、気象予報、キャンペーン情報など多様なデータの相関関係を、AIを活用して分析することで、日配品など商品ごとの販売数を高精度に予測する「商品需要予測ソリューション」の2種のソリューションを提供する。

 また、これらのソリューションを活用した実証実験を、株式会社ライフコーポレーション(以下、ライフ)および株式会社三越伊勢丹フードサービスが運営するクイーンズ伊勢丹で実施している。

 ライフでは「NEC Marketing Segmentation」を活用し、同社が人手で付与した商品DNAの確からしさの分析や商品属性の自動付与の可能性を検証する実証実験を、2017年2月から4月まで実施する。ライフでは2015年度~2017年度を対象とする中期経営計画の実現に向けマーケティングを強化しており、今回の実証実験はこうした取り組みの一環となる。

 クイーンズ伊勢丹の2店舗では、経済産業省が実施している小売業の生産性向上に関する事業の一環として、「商品需要予測ソリューション」を活用し、日配品10カテゴリー約70品目を対象とした需要予測および来店客数予測の実証実験を2016年度下期に実施した。需要予測に基づいた発注をシミュレーションした結果、値下げロスを最大30%削減でき、従業員による予測と同等以上の精度で来店客数を予測できたという。

 また、ウェブ型本部基幹業務ソフト「DCMSTORE-MD」について、NEC Cloud IaaSやAmazon Web Servicesなどの各種クラウド基盤サービス上での稼働に対応し、カスタマイズ性を向上した新製品を提供。本体幅358mm、奥行685mmと業界最小クラスの省スペース化を実現したセミセルフPOS端末「TWINPOS R」も提供する。

 NECでは、AIを活用したスーパーマーケット向けのソリューションについて、今後3年間で20社への提供を目指す。