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アシスト、クラウドストレージ連携などに対応した高速ETLツール「Syncsort DMExpress 9.1」

 株式会社アシストは24日、米Syncsortの開発した高速ETLツール「Syncsort DMExpress」の新版「同 9.1」を、同日より提供開始すると発表した。

 Syncsort DMExpressは、データ統合処理やバッチ処理を簡単に開発できるETLツール。独自のスマートETLオプティマイザを搭載した自動チューニング機構によって、処理対象のデータ分析とシステムリソース分析を行い、最適なアルゴリズムを組み合わせてETL処理を実行できる。これにより、テスト運用での性能改善やチューニングに工数をかけることなく、ノンプログラミング&ノンチューニングで高品質/高性能なETL処理を開発可能な点が特徴とした。

 今回の新版では、まず、Amazon Web Services(AWS)のAmazon S3、Google Cloud PlatformのGoogle Cloud Storageといった、主要なクラウドストレージサービスとの連携に対応し、これらのクラウドストレージへのデータ入出力が可能になった。

 また、最大レコード長を従来の64KBから16MBに拡張し、IoTに欠かせないセンサーデータなど、より長いレコードをサポートしている。さらに、Oracle Databaseなど、主要なデータベースのデータ移行を行う際に必要な複数の処理定義を、DTL(テキストベースのコマンド言語)形式で自動生成する機能が追加された。

 このほか、Hadoop環境上で並列分散処理を実行するオプション製品「Syncsort DMX-h」では、ビッグデータ処理エンジンとしてSparkを選択可能にした。従来のMapReduceとあわせ、データ量や処理特性に応じてETL基盤を構築できる。

 加えて、DMExpressのジョブフローを自動的にMapReduceまたはSpark処理に分解して実行することにより、MapReduceやSparkの特性を意識せずに開発を行える機能「インテリジェント実行」において、従来の「集計」「結合」タスクだけでなく、すべての処理を行えるように改善している。