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社員食堂で顔認証を利用した決済サービスの実証実験、三井住友銀行と三井住友カードが実施
NECの顔認証エンジン「NeoFace」を活用
2016年12月12日 14:48
日本電気株式会社(以下、NEC)と株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMFG)、株式会社三井住友銀行(SMBC)、三井住友カード株式会社は12日、三井住友銀行本店・東館の社員食堂、ならびに三井住友カード東京本社において、顔認証を活用した決済サービスの実証実験を行うと発表した。
三井住友銀行の実験期間は、2016年12月12日から2017年1月30日で、同行本店・東館に勤務する社員、約1000名が対象となる。また三井住友カードの実験期間は2016年11月21日から2017年1月31日までで、対象者は同社の東京本社に勤務する社員約400名。
今回の実証実験では、NECの顔認証エンジン「NeoFace」を活用。あらかじめ参加者の氏名と生体情報(数値化された顔情報)などをシステムに登録しておき、食堂に設置したカメラで撮影する顔画像と照合して認証を実施する。
三井住友銀行では、顔認証に加えて社員証を専用リーダーへかざすことで資金精算が行われるのに対し、三井住友カードでは、顔認証のみで資金精算を行うとのこと。なお、両社とも利用情報は給与システムに連携しており、給与天引きでの精算となる。
NECは、決済などのサービスにおいて、本人確認の確実性・利便性を向上させる機能の提供を準備しており、今回の実証実験もその一環。三井住友カードはこの実証実験を通じて、顔認証を活用した決済サービスの商用化に向けた課題を検証し、その結果を踏まえて、実際の店舗への導入を推進して行く予定という。
また三井住友銀行は、認証性能を踏まえた上で、店頭・行内業務への応用可能性を探索するとしている。