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NEC、ハウステンボス内の「スマートコンビニ」に顔認証システムと商品画像認識システムを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は7日、ハウステンボス株式会社が5月1日に開業した「変なホテル ハウステンボス」内の無人コンビニエンスストア「スマートコンビニ」に、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した顔認証システムと、購入商品を画像で認識できる商品画像認識システムをを提供したと発表した。

 両システムは、「スマートコンビニ」において、1)店舗入口の端末による入店者の顔登録、2)入店時、店舗入口カメラに映る顔と登録された顔の照合・認証、3)レジにおいて、購入商品をカメラで撮影・認識し、事前登録した商品画像と照合、購入商品リストを表示、4)商品購入時に顔認証を行うことによる購入確認、5)退店時、店舗出口カメラに映る顔と登録された顔の照合・認証――の各シーンで活用される。

顔認証システム
商品画像認識システム

 ハウステンボスでは、2015年7月からスマートホテルプロジェクトとして「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」を展開している。同ホテルでは、滞在時の快適性と世界最高水準の生産性が両立する世界一生産性の高いホテルの実現を目指し、ロボットスタッフによるフロントなどの効率的なサポート、セルフによるスマートチェックイン・チェックアウトなどを実現してる。

 NECでは、ホテル業界の省力化ニーズに応えるため、今後チェックインからルームキー、決済、チェックアウトまで一連の手続きなどを顔認証を用いて実現することで、さまざまなホテルの業務省力化に貢献すると説明。今回のシステムは、その第一弾としてハウステンボスに提供するものだとしている。

 また、NECはこれまで、顔認証をはじめNECの生体認証「Bio-IDiom」を活用したソリューションを公的サービスやセーフティの領域に提供してきており、今後はさまざまな業種における業務効率化やマーケティングの領域にも提供していくとしている。