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NEC、顔認証を活用した決済サービスの実証実験を自社本社ビルで実施

 日本電気株式会社(NEC)は21日、生体認証技術を活用した新事業創出の一環として、顔認証を活用した決済サービスの実証実験を、NEC本社ビルの売店で6月下旬から8月下旬まで実施すると発表した。

 実証実験は、4月からNEC本社ビルで実施中の「ウォークスルー顔認証システム」の大規模実証実験に続く、同社内での生体認証技術を活用した実証実験の第2弾。ウォークスルー顔認証システムの実証実験に参加するグループ社員を対象に行う。

 顔認証を活用した決済サービスは、NECの顔認証エンジン「NeoFace」を活用し、事前に撮影・登録した社員の顔画像と、POS端末の近くに設置したカメラで撮影する顔画像を照合し、本人確認を行うもの。売店での商品購入時におけるキャッシュレス、カードレスの決済を可能とする。

 実証実験では、実店舗を想定したさまざまな運用条件(カメラの種類、設置位置、照明、セキュリティと利便性のバランスなど)での認証性能や運用負荷を検証・改善することで、実用化に向けた技術性能向上や運用ノウハウ蓄積を図る。

 NECでは、実証実験を通じて顔認証による決済サービスの実用化に向けた技術性能向上や運用ノウハウ蓄積を図ることで、安全・安心なまちづくり、社会づくりに貢献していくとしている。