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NTT Comの閉域網によるマルチクラウド接続サービス、AWS導入・運用の包括的な支援に対応

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は8日、閉域網上にマルチクラウド環境を構築するサービス「Arcstar Universal One Multi-Cloud Connect」(以下、Multi-Cloud Connect)において、Amazon Web Services(AWS)向けのサポートメニューを追加すると発表した。AWSの導入・実装・運用を一元的に支援するという。

 現在、AWS、Microsoft Azure、Office 365などのクラウドサービス導入を検討する企業は増加しているが、これらを導入する上では、クラウドへ接続する回線だけでなく、クラウド側の仮想ネットワークや、構内のプロキシ、ファイアウォールなどを含むネットワークの設計、Active Directory(AD)などの認証システムと連携させるための設計など、さまざまな事項を検討する必要があるため、企業のIT担当者の負担が増えているという。

 NTT ComのMulti-Cloud Connectは、Microsoft Azure、AWSなどの他社クラウドサービスとの閉域網接続を提供し、セキュアなVPNで接続されたマルチクラウド環境を実現するサービスで、VPNサービス「Arcstar Universal One」の契約企業向けにオプションとして提供している。

 このサービスでは、Microsoft AzureやOffice 365について、すでにネットワーク、LAN環境すべてをサポート範囲とし、導入の検討から運用に至るまでを一元的にサポートしてきたが、今回はAWSについても同様の対応を可能にした。

 今回のサポートメニューを利用すると、実績のあるNTT Comのエンジニアがユーザー企業の要件をヒアリングした上で、構成や各リソースの設計・設定から導入まで一貫したサポートを行うため、安心して任せられるとのこと。

 また、NTT Comが一気通貫で支援することから、ユーザー企業が複数の事業者を使って対応するよりも、AWSやMicrosoft Azure、Office 365の導入・実装・運用にかかわる手間やコストを削減できるとしている。

 サービス内容はさまざまだが、例えば、Multi-Cloud Connectからの各クラウド接続に伴う、企業側のLAN環境の構成検討や、回線開通にかかわる作業をサポートする「クラウド接続メニュー」が11万円(税別)から。AWSの構成および各リソースの設計・設定、導入などを一貫してサポートする「『AWS』利用メニュー」が35万円(税別)から。