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エンカレッジ、管理対象システムが拡大した特権ID管理ソフト「ESS AdminControl V1.4」

ログイン失敗履歴の管理も可能に

 エンカレッジ・テクノロジ株式会社(エンカレッジ)は17日、特権ID管理ソフトウェアの新版「ESS AdminControl V1.4」を販売開始すると発表した。標準価格は300万円から。

 ESS AdminControlは、システムに対してあらゆる権限を持つ特権IDを管理するためのソフトウェア。特権IDの不正使用や濫用によるシステム障害、情報漏えいなどのリスクを低減するため、実施すべき管理プロセスの確立と、煩雑な特権IDの管理作業の自動化、管理プロセスの徹底を行えるという。

 今回の新版では、管理対象サーバーへのログイン失敗の履歴を定期的に収集し、点検・監査用レポートとして出力する機能が追加され、不正アクセスの予兆を容易に発見できるようになった。なお、ログイン失敗履歴の取得と確認については、金融情報システムセンターが金融機関向けに発行している安全対策ガイドライン「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準・解説書」の最新の改訂で追加された項目で、この機能によって当該要件を満たせるようになるという。

 また、新たに追加されたアカウント簡易管理機能を利用すると、ネットワーク機器、アプリケーション、クラウドサービスなど、IDとパスワードで認証されるあらゆる機器・システムを管理下に置けるようになった。これにより、ESS AdminControlが提供する事前申請と承認に基づくアカウントの貸し出しと使用後の返却といった管理プロセスが、さまざまな機器・システムに対して適用可能となっている。

 さらに、ESS AdminControlに標準で同梱されている点検・監査レポートのテンプレートが改良・拡充された。既存のレポートは、集計欄の追加、レイアウトの調整、凡例の追加などの改善が行われ、より見やすいレポートになったという。一方で、新たに3種類の監査用レポートを追加し、これまでよりも効率的に点検・監査を実施できるようにしたとのこと。

 このほか、管理対象として新たに日立のデータベース「HiRDB」に対応した。Ver.8およびVer.9をサポートする。