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SCSK、SAP ERPテンプレート「Trade-Kit」を強化、SAP HANA対応などを実施

 SCSK株式会社は25日、流通業・製造業販社向けに提供している、貿易業務対応のSAP ERPテンプレート「Trade-Kit」において、SAP HANA対応の機能強化版を提供開始すると発表した。

 「Trade-Kit」は、「SAP Global Trade Management(GTM)」をベースにした流通業・製造業販社向け貿易業務対応のビジネステンプレート。国内取引や輸出入、三国間の貿易取引など、トレードビジネスにおけるさまざまなシナリオを用意しており、取引業務に必要な機能を備えている。このため、取引ごとの収益性把握をリアルタイムに行え、経営のスピードアップや業務コスト削減を達成できるという。また、取引をパターン化したシナリオベースのプロトタイプを活用することにより、導入期間を短縮でき、導入コスト削減と高い投資対効果を実現するとのこと。

 今回の機能強化では、利用が広がるSAP HANAに対応。さらに、アプリケーションの最適化を行い、売買計上一覧、与信限度額管理表など従来のERPレポートについて処理性能を向上させた。従来版と比べて、平均で2~7倍の処理時間短縮が可能という。

 あわせて、外貨建て取引/ヘッジ会計における機能拡充を実施。ヘッジ会計で以前から対応している振当処理に加え、独立処理も選択可能にした。従来の振当処理からIFRSの独立処理へ変更することによる業務負荷を最小限に抑えられるとのこと。

 「Trade-Kit」機能強化版テンプレートの価格は3000万円(税別)。すでに利用中の顧客がアップグレードする場合は、個別見積もりでの対応となる。

石井 一志