「クラウドEXPO 秋」レポート、BOXやネオジャパン、GMOクラウドなどのサービスが展示

　「クラウドコンピューティングEXPO 秋」など、8つの展示会から構成される「Japan IT Week 秋 2014」が23日、千葉県の幕張メッセの9～11ホールで開幕した。10月31日までの3日間、開催される。

　「クラウドコンピューティングEXPO 秋」のほか、「Web＆モバイルマーケティングEXPO 秋」「データセンター構築運用展 秋」「通販ソリューション展 秋」「情報セキュリティEXPO 秋」「スマートフォン＆モバイル EXPO 秋」「ビッグデータ活用展 秋（旧称 ビッグデータ＆データマネジメント展）」が開催される。

　ここでは、「クラウドコンピューティングEXPO 秋」の模様をレポートする。

Boxとセキュリティ関連ソリューションの組み合わせ

　企業向けのオンラインストレージ「Box」が、代理店であるマクニカネットワークスおよび三井情報の2カ所のブースで展示されていた。いずれも、国内や海外の事例を紹介するとともに、Boxと企業向けの情報セキュリティ関連ソリューションを組み合わせた展示が並んでいた。

　ボックスジャパンとマクニカネットワークスによるブースでは、Boxと組み合わせるソリューションとして、シングルサインオンの「Ping Identity」、MDM/MAMの「Mobile Iron」が紹介されていた。

　そのほか、参考出展として、「Skyhigh Networks」社によるシャドーIT対策ソリューションも紹介されていた。約8000のSaaSサービスの情報と、独自の10段階のリスク評価のデータを持ち、企業のファイアウォールやプロキシーサーバーのログと照合して危険性を分析できる。また、代表的なファイアウォール製品用の設定も生成できる。

ボックスジャパンとマクニカネットワークスによるBoxの展示

Boxとセキュリティ関連ソリューションの組み合わせ

Skyhigh Networks社のシャドーIT対策ソリューション。約8000のSaaSサービスのリスク評価データを持ち、ファイアウォールなどのログと照合して危険性を分析する。

　三井情報のブースでは、キヤノンマーケティングジャパンとシャチハタのソリューションを紹介していた。

　キヤノンマーケティングジャパンは、Office 365とBoxへの、クライアント管理プラットフォーム「Kaseya」の組み合わせを展示している。KaseyaはWindows・Mac・LinuxのPCと、Android・iOS・BlackBerry・Windows Phoneのモバイルに対応。MDMや資産管理、モニタリングなどの機能を持ち、WindowsのWSUSのようなパッチ管理機能もある。

　シャチハタは、同社の電子印鑑システムをBoxと組み合わせたシステムを展示している。Box上の文書に対してWebブラウザから操作して、押印や電子署名を加えられる。

三井情報によるBoxの展示

キヤノンマーケティングジャパンによる、Office 365とBoxへの「Kaseya」の組み合わせ

シャチハタによる、電子印鑑とBoxの組み合わせ。Webブラウザから操作してBox上の書類に押印する

さくらインターネットの上で展開されるパートナーサービス

　さくらインターネットのブースでは、これまでのインフラ中心の展示ではなく、今回はパートナーを中心にインフラの上のサービスを展示。パートナー企業6社それぞれのコーナーに「さくらで××」（「××」には提供されるものが入る）の言葉を掲げて展示していた。

　また同様に、データセンターのある石狩市と石狩湾新港地域も展示。石狩市公認ゆるキャラ「さけ太郎」も登場した。

さくらインターネットは、パートナー企業によるインフラの上のサービスを展示

石狩湾新港地域の展示

石狩市公認ゆるキャラ「さけ太郎」

さけ太郎と、さくらインターネットのマスコットキャラクター「桜葉愛」さん。バックは石狩データセンターの写真

マスターピースの展示「さくらでWebシステム」

パナソニックネットソリューションズの展示「さくらでワークフロー」

ソフォスの展示「さくらでセキュリティ対策」

クララオンラインの展示「さくらでインフラ運用」

ティーモステクノロジックの展示「さくらでマイクロハウジング」

興安計装の展示「さくらでシステム監視」

新版「desknet's NEO 2.5」を紹介

　ネオジャパンのブースでは、10月28日に発表されたグループウェアの新版「desknet's NEO 2.5」を展示していた。スケジュールのドラッグ＆ドロップや、メールの送信取り消し、オリジナルアイコンの追加、アカウント停止などの機能を追加した。

　また、パートナー5社による関連ソリューションも展示されていた。

desknet's NEO 2.5を紹介するミニセミナー

ドラッグ＆ドロップに対応したスケジュール

desknet'sに対応したジインズの統合ID管理「ADMS」

端末に情報を残さないソリトンの「SecureBrowser」

Googleカレンダーとスケジュールを同期するウェブインパクトの「desknet's Sync for smartphones」

複数のカレンダーと同期するジェクシードの「GX_Sync」

desknet's NEOのポータルから社内のファイル検索ができる日立の「かんたん検索ソリューション」

網屋のクラウドVPNサービスとクラウド無線LANサービス

　株式会社網屋のブースでは、「クラウドVPNサービス Verona」と「クラウド無線LANサービス Hypersonix」を展示していた。

　「クラウドVPNサービス Verona」は、同社がレンタルするルーター「V-edge」を各拠点に設置するだけで、設定なしに拠点間のインタネットVPN接続が構築できるサービス。固定IPアドレスも不要。Veronaのセンターからの障害監視や、故障時の交換なども提供される。BIGLOBEでの実サービスも紹介されていた。

　「クラウド無線LANサービス Hypersonix」は、無線LANアクセスポイント「V-sonic」のレンタルや導入、設定、運用などのサービス。アクセスポイントの設定や管理もHypersonixのセンターの設定画面に一元化されるほか、センターからの障害監視や、故障時の交換なども提供される。NUROでの実サービスも紹介されていた。

網屋の、「クラウドVPNサービス Verona」と「クラウド無線LANサービス Hypersonix」

レンタルルーターにより設定不要でインターネットVPNが構築できる「クラウドVPNサービス Verona」

無線LANアクセスポイントのレンタルや導入、設定、運用などのサービス「クラウド無線LANサービス Hypersonix」

Hypersonixのセンターの設定画面でアクセスポイントを一元管理

NUROでの「クラウド無線LANサービス Hypersonix」のサービス

BIGLOBEでの「クラウドVPNサービス Verona」のサービス

GMOクラウドの月額500円からのパブリッククラウド

　GMOクラウドは、CloudStackベースのIaaS型パブリッククラウドサービス「GMOクラウド ALTUS」シリーズを展示。特に、10月21日に発表された、月額500円（税別）から利用できる「GMOクラウド ALTUS Basicシリーズ」を紹介していた。

GMOクラウドのブース。「機動戦士ガンダム」の連邦軍をイメージ

IaaS型パブリッククラウドサービス「GMOクラウド ALTUS」シリーズ。10月21日に月額500円からの「Basicシリーズ」も登場

ZohoのCRMやメールマーケティングツール

　ゾーホージャパンのブースでは、クラウド型CRM/SFAサービス「Zoho CRM」を中心に、10月22日に日本語版が提供されたメールマーケティングツール「Zohoキャンペーン」もまじえて展示していた。

ゾーホージャパンのブース

Zohoキャンペーンの画面