週刊データセンターWatch:

さくらインターネットのGPUクラウド「高火力 PHY」を気象庁が採用へ

 さくらインターネット株式会社は、気象庁が一般競争入札で公募していた「ハイパフォーマンス・コンピューティング・クラウドサービスの提供」に関して、契約を締結したと発表した。落札額は約25億円(税別)。契約期間は2026年1月30日から2030年3月31日まで。

提供されるサービスのイメージ

 入札公告によると、気象庁では台風の進路予測の精度向上などを目的に、GPUを用いた技術開発基盤をクラウドサービス上に構築する計画。気象庁が保有している観測データの解析などに使われるとみられる。

 さくらインターネットが提供するのは、同社のベアメタル型GPUクラウドサービス「高火力 PHY」。生成AI開発などを念頭に、2024年1月にサービスを開始していた。機器にはNVIDIA H100 Tensor コア GPUなどが実装されている。