週刊データセンターWatch:
シュナイダーエレクトリック、「エッジコンピューティング」向けの新型ラック&ソリューションを提供開始
2020年2月18日 06:00
シュナイダーエレクトリックは、いわゆる「エッジ」環境の構築用ソリューション「coStruxure マイクロデータセンター」の提供を開始した。専用のラック、無停電電装置、物理セキュリティなどから構成され、IT管理者が常駐しない施設における運用に適しているという。
近年のITソリューションはクラウド化が進む一方で、通信遅延を極限まで低下させたかったり、あるいはセキュリティポリシーの観点で、データ発生の現場であるオフィス・工場・商業施設などで直接データ処理を行う「エッジコンピューティング」にも注目が集まっている。
しかし、こうしたエッジ環境でのITシステム導入は、安定した電源環境、高度な盗難対策などが施されたデータセンターとは、また異なった運用上の課題がつきまとう。
今回、新たに提供される「coStruxure マイクロデータセンター」は、エッジ環境でもデータセンター並みの可用性を確保できるというソリューション。中心となるのは、新開発のエッジ環境向けラック「NetShelter WX 6U Low-Profile Wall Mount Enclosure」で床置き、壁掛けなどさまざまな設置環境が想定。幅353mm×奥行き968mmの筐体には、塵・埃の侵入防止フィルターもあらかじめ装備されている。
このほか、無停電電装置や、不審者侵入監視ソリューションなどとの組み合わせも可能。リモート監視と合わせて利用することで、エッジ環境の構築・運用を効率的に行えるとしている。