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日立、国内最大級の研究者向け情報公開システム「ReaD&Researchmap」のシステム基盤に、PaaSサービスを提供

2012年6月12日

日立、科学技術振興機構と国立情報学研究所が運営する
国内最大級の研究者向け情報公開システム「ReaD&Researchmap」
のシステム基盤に、PaaSサービスを提供

 株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、独立行政法人科学技術振興機構(理事長:中村 道治/以下、JST)ならびに国立情報学研究所(所長:坂内 正夫/以下、NII)が運営する、約22万人におよぶ国内最大級の研究者総覧データベースで、研究者が研究業績や所属などの情報を登録・公開するためのシステム「ReaD&Researchmap(リードアンドリサーチマップ)」(以下、R&Rシステム)の基盤を、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のPaaSサービス「プラットフォームリソース提供サービス」を用いて構築しました。
 JSTならびにNIIは、この基盤の本格活用を2012年7月2日から開始します。R&Rシステムに日立のクラウドサービス基盤を活用することで、R&Rシステムに関わる運用コストや消費電力の削減が期待されるとともに、システム繁忙期に合わせたITリソースの柔軟な拡張、BCP対策の強化を実現します。

 JSTは産学官連携や研究成果の活用などを目的とし、研究者本人または国内の大学・公的研究機関などから収集した研究者情報を公開するシステム「ReaD」を1998年から提供していました。一方、NIIは研究者同士の双方向コミュニケーションや情報発信を目的としたシステム「Researchmap」を2009年から提供してきました。さらにJSTとNIIは、2011年11月にこれら2システムを、国内の研究情報の分散を避け、複数のシステムへ同じ研究情報を登録する研究者の作業負荷を改善することなどを目的として、R&Rシステムとして統合しました。
 JSTとNIIはシステム運用コストや消費電力の削減、さらにBCP対策を目的として、R&Rシステムの基盤をPaaS上で構築しています。これによりデータ登録が集中するシステム繁忙期に合わせて、ITリソースを柔軟に拡張することも可能となりました。
 この取組みは段階的に行われており、2011年11月の統合後の運用開始に合わせてR&Rシステム基盤を構成するWebサーバやデータベースサーバを日立のPaaS上に構築しました。2012年7月からは、第2期目として、第1期目の環境に加え、大学などの研究機関が所属する研究者情報を一括してR&Rシステムに登録・公開するための「データ交換システム」をPaaS上で運用します。

 今回日立が提供する日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」の「プラットフォームリソース提供サービス」は、独自の仮想化技術を適用した高信頼・高セキュリティなITリソースを、堅牢かつ高セキュリティな「Harmonious Cloudセンタ」から提供するものです。また、「Harmonious Cloudセンタ」は、地盤の強固な地域に立地し、直接基礎工法と免震装置を併用した、堅牢性の高いデータセンターであり、指静脈認証やICカードによる入退管理システムなどのハイレベルなセキュリティ対策を実現するほか、最先端のグリーンIT技術を駆使しており、省エネルギーにも貢献します。
 日立は今後も、高い信頼性と柔軟なIT資産の最適化を実現するPaaSの開発と提供を行っていきます。

■R&Rシステムについて

 R&Rシステムは、22万人におよぶ研究者情報をデータとして持ち、研究者の双方向コミュニケーションを実現することで、産学官連携や研究成果の活用、さらには研究開発の促進を行う国内最大の研究者総覧です。R&Rシステムでは氏名や研究キーワードでの検索や、機関ごとの所属研究者一覧など様々な方法で研究者を探し、研究者が公開している研究業績や研究活動の閲覧が可能です。また研究者はR&Rシステムを用いて、簡単な登録作業で自身の研究サイトを作成でき、研究者コミュニティの作成や研究資料のコミュニティ内配布、さらには研究ブログの作成なども可能となります。

■ReaD&Researchmapの概要図
ReaD&Researchmapの概要図
■関連情報

  ReaD&Researchmapに関するホームページ
  日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」に関するホームページ

■Hitachi Innovation Forum 2012での紹介について

今回の発表で活用されている日立のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のPaaSサービス「プラットフォームリソース提供サービス」は、2012年7月19日(木)~20日(金)に東京国際フォーラムで開催するHitachi Innovation Forum 2012において紹介します。

  Hitachi Innovation Forum 2012ホームページ

以上

関連情報
2012/6/13 06:00