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日立Solのクラウド基盤「SecureOnline」で国土交通省のAIS港湾手続き支援システムが稼働

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:林 雅博/以下、日立ソリューションズ)のクラウドサービス「SecureOnline」が、国土交通省の「AIS(*1)港湾手続き支援システム」のインフラ環境をサポートすることにより、国土交通省は、2011年6月から京浜港(東京港・横浜港・川崎港)、千葉港、および横須賀港の船舶代理店向けに実証実験を行っています。

(*1)AIS(Automatic Identification System):船舶自動識別装置

 船舶が入出港する際、行政機関へ港湾手続きが必要となりますが、この手続きの大半は船舶代理店が行っています。船舶代理店は、管理している船舶が入出港するごとに、輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社が運営している「NACCS(*2)」システムで行政機関へ事前に申請を行ってきました。

(*2)NACCS(Nippon Automated Cargo Port Consolidated System):入出港する船舶・航空機、および輸出入される貨物について、関税その他の関係行政機関に対する手続き及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステム

 国土交通省は、船舶の港湾手続きの簡素化や電子化を推進しており、このたび、船舶代理店の行政機関への申請入力作業の軽減や申請漏れの回避、船舶の動静管理工数の削減など、更なる港湾関連手続きの効率化を実現するために、「AIS港湾手続き支援システム」を開発しました。

 「AIS港湾手続き支援システム」は、船舶に搭載されたAISの位置情報を活用することで、入港間際の船舶を検知し入港届けなどの港湾手続きに必要な情報を自動生成し、NACCSシステムに連携します。このシステムにより港湾手続きが簡素化され船舶代理店の作業効率を向上させることが出来ます。

 「AIS港湾手続き支援システム」のインフラ環境には、日立ソリューションズのクラウドサービス「SecureOnline」がサポートすることにより、ITリソースの迅速かつ柔軟な追加・削除が可能となりました。また、ハードウェアの更改やシステムメンテナンスを考慮することなく、日立ソリューションズが準備した最新の高性能なサーバーやストレージを利用することができます。日立ソリューションズは、これまで培った豊富な実績やノウハウを活かして、AIS港湾手続き支援システムの開発からサービス公開まで約7ヶ月という短期間で実現し、そのうちIT基盤の構築に至っては約2ヶ月で完了しました。

 本システムは、2011年6月15日から2012年3月31日まで、京浜港(東京港・横浜港・川崎港)、千葉港、および横須賀港の船舶代理店などを対象として実証実験が行われています。今後、国土交通省では実証実験を基に、船会社や船舶代理店のニーズを検証していくこととしています。

 日立ソリューションズは、AIS港湾手続き支援システムの利用者数やトラフィック(*3)に合わせて、「SecureOnline」を迅速かつ柔軟に提供していきます。

(*3)ネットワーク上の通信量

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2011/10/27 18:20