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GitLab、依存関係スキャン自動修正機能のベータ版などを追加した「GitLab 19.2」をリリース

 米GitLabは現地時間16日、Gitリポジトリマネージャー「GitLab」の最新バージョンとなる「GitLab 19.2」のリリースを発表した。

 GitLab 19.2は、脆弱な依存関係の自動修正、従来のスキャナーが見逃してきたロジック上の欠陥の検出、ターミナルからのAIエージェント活用、チーム全体でのエージェント型自動化を実現し、組織の既存の承認体制を保つ。

 GitLabは、AIによるコード生成のスピードが高まる一方で、生み出されたコードや依存関係、変更の安全確認と修正が追いつかず、開発の下流工程に作業が滞留していると説明する。GitLab 19.2はこの滞留を解消する。

 パブリックベータ版を提供開始した依存関係スキャン自動修正機能は、スキャンで脆弱なパッケージが見つかると、GitLabが修正案を添えたマージリクエストを自動的に作成する。アップグレードでビルドが失敗した場合は、エージェントが同じマージリクエスト内で問題を繰り返し修正する。さらに、新しい設定機能により、デベロッパーは修正を適用する重大度のしきい値やバージョンの範囲を指定できる。これにより、全ての変更は既存の承認ゲートを通過し、完全な監査証跡が残る。

 同じくパブリックベータ版を提供開始したセキュリティレビューフロー機能は、既知のパターンとの照合ではなく、コードが本来何を意図しているかを推論し、オブジェクトレベルおよび関数レベルの認可の不備、状態を変更する操作における認可の欠落、情報漏えい、本来変更を許可すべきでない項目まで一括で書き換えられる不備(マスアサインメント)、ビジネスロジックの誤り、競合状態(レースコンディション)を検出する。検出結果には重大度と、可能な場合は修正案が含まれる。ただし、このフローが単独で承認を行うことはなく、最終判断は常に人間が行う必要がある。

 機能面では、「GitLab Duo CLI」の一般提供を開始した。GitLab Duo CLIは、プロジェクト全体の状況を踏まえたGitLab Duo Agent Platformのエージェントを、ターミナルから直接利用できる。また、管理者は組織全体での展開を制御できる。

 GitLab Duo Agent Platformのエージェント型フローは、複数のエージェントが連携して多段階の作業を完了させる一連の処理で、GitLab 19.2ではこの機能が二つの面で進化している。

 第一に、チームが自ら構築するカスタムフローが一般提供となった。一度フローを構築すれば、GitLab上の操作をきっかけに自動的に実行される。カスタムフローは、有効期限の短い一時的な認証情報を使って外部サービスに接続するため、長期的な認証情報(鍵)を保存せずに済む方式を採用している。これにより、クラウドサービスや社内システムと連携する自動処理も、GitLab CI/CDパイプラインで既に信頼されている仕組みをそのまま活用できる。

 第二に、GitLabが標準で提供する基本フローを強化した。近日提供予定のフロー作成エージェントは、自然言語による説明をカスタムフローに変換する。また、改良されたCI/CDパイプライン修正フローは、対応の前に障害を分類した上で、その場での提案または新規マージリクエストとして的確な修正を提示する。GitLab Duo Agentic Chatは、多段階の作業をエージェントに委任できるようになった。

 さらに、GitLab 19.2では、作業を自動化する際の安全性を組織規模で確保するための管理機能を追加した。ベータ版として提供するAI監査イベントレポートは、AIによる支援を受けた操作を専用の監査イベントとして記録する。これにより、コンプライアンスチームおよびセキュリティチームは、監査レポートやアクセスレビュー、インシデント調査にAIワークフローを組み込める。

 また、グループレベルのカスタム指示により、管理者はGitLab Duo Code Reviewにおいて、複数のプロジェクトにまたがるレビューの挙動を一括で設定できる。新たなMCPアクセス制御では、どのエージェントを実行できるか、そのエージェントがどこまでアクセスできるかを管理できる。