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DIT、相澤病院の病棟看護システムを802.11n無線LANで構築

 安全、安心なネットワーク社会の実現を目指す株式会社ディアイティ(本社:東京都江東区)は、安定した無線 環境を提供する米国メルー・ネットワークス社の無線LAN製品を利用して、救急医療、がん治療、地域医療 で定評のある長野県松本市の社会医療法人財団慈泉会相澤病院(以下、相澤病院)の病棟看護システムを構築しました。

 「医者だけが良ければ良いのではなく、トータルで良くなければ患者のためにはならない」と熊井情報システム部長が語るように、相澤病院では最先端の医療設備、チーム医療に力をいれるばかりでなく、業務効率の改善にも積極的に取り組んでいます。その一環として、無線LANを利用した病棟におけるオーダー情報の参照、カルテ参照・入力を導入してきました。 今回更なる業務改善の取り組みとして、「看護師をナースステーションからベッドサイドへ」をテーマに、病室での看護システムの稼働を目的として、有線と同様のスピードを実現する802.11nでの無線LANのシステム構築を目指しました。

 ディアイティは今回のシステム構築にあたり、病院における無線LAN構築の豊富な実績をもとにチャンネル設計を容易とするシングチャネルデプロイメント、ハイデンシティ対応技術に優れたメルー・ネットワークス社の コントローラ 2台とアクセスポイント 136台を採用し、病室内においても電波干渉を起こさない802.11n 無線LANシステムの構築に成功しました。病院特有の構造的問題や頻繁に実施されるレイアウト変更、クライ アント増設、帯域拡張の問題をクリアし、病室内のノートPCでもナースステーションのデスクトップPCと同様の業務アプリケーションをスムーズに操作できる環境が整いました。

 新無線LANシステム完成後、相澤病院では、患者のベッドサイドでの端末利用が可能となったことから、患者の装着するバーコードと注射器のバーコード照合が可能となり、注射に関するミスが皆無となりました。また、リアルタイムでの治療・投薬の情報入力ができるようになったことで、病室とナースステーションとの往復時間が削減され、業務効率が大幅に向上しました。看護師の残業時間も半分となり、余裕をもって患者のケアに従事できるため、医療の質の向上にもつながりました。 前出の熊井部長は、「切れない、早い、そして多量のデータ転送が可能になれば、多くの病院で利便性が改善さるでしょう。つまり、ベッドサイドでの無線利用実現が、医療の質の向上に寄与できます。」と、今回のシステム構築への満足と更なる無線LAN構築技術に期待を寄せています。

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2010/10/20 14:05