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東陽テクニカ、100ギガビットイーサネットの長距離伝送試験に成功

株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長 渡辺 洋介、以下「東陽テクニカ」)は、2010年6月7日から11日にかけて開催中のINTEROP TOKYO | 2010の相互接続検証ネットワークShownetイベントにおいて、100ギガビットイーサネット(IEEE802.3ba)伝送試験を実施し、国内で初めて成功させました。 このイベントはNTTコミュニケーションズ株式会社(以下「NTTコム社」)やインフィネラジャパン株式会社(以下「インフィネラ社」)などの協力を得て、NTTコム社の大手町ビル(東京)-幕張メッセ(千葉)間の約50Km超の光ファイバ回線に、東陽テクニカが総代理店となっている米国スパイレントコミュニケーションズ社(以下「スパイレント社」)のSpirent TestCenterを用いて100ギガビットイーサネットの伝送試験を行ったもので、今回の成功により実際のトラフィックデータを100ギガビットイーサネットの長距離伝送できることが証明されました。
 
この仕組みはNTTコム社の光回線とインフィネラ社の伝送装置によって構成され、大手町と幕張の両サイドにスパイレント社のレイヤ1-7ハイパフォーマンスIPテスタ Spirent TestCenterを接続しました。 Spirent TestCenterにて100ギガビットイーサネットのトラフィックの送受信を行いパケットロスやエラーの有無、伝送遅延、ジッタを測定し、100ギガビットイーサネット回線がその名の通り100ギガビットの伝送に問題のないことが確認されました。 
従来のテストでは、主に100ギガビットイーサネットの物理レイヤやスループットといった試験が行われてきましたが、100ギガビットイーサネットに対応したルータやスイッチが市場に出始めていることから、今後はQuality of Serviceを念頭においた試験が行われる予定で、Spirent TestCenterの機能をフルに発揮できるようになります。
 
また、今回の相互接続検証では、Spirent TestCenterに装着する100ギガビットイーサネット対応光モジュールとして日本オプネクスト株式会社(以下「オプネクスト社」)が開発したIEEE 802.3ba 100GBASE-LR4準拠のCFP (光インターフェース:25Gbps x 4ch WDM方式採用)を使用し、100ギガビットイーサネットトラフィックでのエラーフリー伝送を実現しました。これによりSpirent TestCenter、インフィネラ社、オプネクスト社間での相互接続性も確認することができました。
 
今後も相互接続の検証機器の範囲を拡大していくことにより、100ギガビットイーサネットの実用化と普及がますます加速することが期待されています。  東陽テクニカは、世界最高品質かつ低コストである「日本品質イーサネット」の提供を目指している国内サービスプロバイダや機器ベンダ、システムインテグレータと共に今後も相互接続検証をサポートしていきます。

[米国スパイレントコミュンケーションズ社 (Spirent Communications)について]
スパイレントコミュニケーションズ社は、研究開発ラボや通信事業者、通信機器製造会社、一般企業のIT部門などで使用されるテスト機器の製造販売やコンサルティングサービスを行う業界のリーダ企業です。同社のソリューションは100Gハイスピードイーサネットの有線から無線通信、衛星通信に至るまで、あらゆるお客様のQoE(Quality of Experience)を高めることができます。東陽テクニカは同社の日本国内における総代理店です。
 
[Spirent TestCenterについて]
次世代IP負荷測定/擬似エミュレーション・ツール「Spirent TestCenter」は、米国スパイレントコミュニケーションズ社がAX/4000やSmartBitsで培ったノウハウをもとに、ハイスピードイーサネットにも対応し、全ストリームのリアルタイム/ハイパフォーマンスQoS解析やルーティング/アクセスプロトコルエミュレーションなど様々なアプリケーションに対応する業界標準の最先端IPテスタです。
 
[株式会社東陽テクニカについて]
東陽テクニカは昭和28年の設立より「技術と情報」をキーワードに、最先端の「測るツール」を内外の電子計測器メーカより輸入し、日本の技術発展に寄与することを使命として、日本の研究者・開発者に提供してきました。「電子技術センター」における修理、校正、技術サポートや自社製品の開発、「テクノロジーインターフェースセンター」で行うお客様向けの各種セミナー・トレーニングなどの取組みは、400人を超える全従業員の8割を占めるエンジニアの技術力に裏付けられています。東陽テクニカはこれからも、「テクノロジーインターフェース」の使命を果たすべく努力してまいります。東陽テクニカに関する詳細は、http://www.toyo.co.jpをご覧ください。
 
[NTTコミュニケーションズ株式会社について]
NTTコミュニケーションズは、1999年7月に日本電信電話株式会社の再編成により設立され、法人ビジネス事業・グローバル事業・ネットビジネス事業を行っています。
成長戦略「事業ビジョン2010」にもとづき、「現在と未来を"つなぐ"パートナーとして、豊かな社会と安心で快適な生活の実現に貢献し、世の中のお客さまに信頼される会社を目指す」ことをミッションに、「ソリューション」、「ネットワークマネジメント」、「セキュリティ」、「グローバル」、「ユビキタス」、「ポータル/エンジン」、「マネージド・クオリティ・オペレーション」の7つのコアバリューを軸として、"お客さまを第一"に考えた経営とサービス提供を念頭に事業を展開しています。
http://www.ntt.com/

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2010/6/8 16:06