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グレープシティ、Excelファイル自動集計クラウド「Masume」の正式版をスタート
(2016/4/20 11:25)
グレープシティ株式会社は20日、複数のExcelファイルをクラウド上で自動集計するサービス「Masume(ますめ)」を、同日より正式提供すると発表した。価格は、5ユーザーまで利用できる「ライトプラン」で月額3980円から。
Excelは企業社内において出張旅費精算や点検作業の報告書、物品の購入申請書など、各種帳票や申請書類として利用されるケースが多いが、こうした場合、Excelで作成されたフォーマットに担当者が入力して集約部門に提出する、といったフローで利用される。そして集約部門では、手元に来たExcelファイルを開いてデータをコピー&ペーストする、といった手作業での集計を行っている場合が多く、多大な負担になるという。
こうした手作業によるExcelシートの集約と集計を自動化できるのが、今回正式版がスタートした「Masume」。Masumeでは、Webブラウザから集約・集計したいExcelファイルをアップロードするだけで、Excelシート内の集計対象となるセルを自動認識し、1つのテーブル(表)に集約してくれる。
利用にあたっては、従来の運用フローやフォーマットとして使っているExcelファイルを変更する必要はなく、Webブラウザだけですぐに利用可能。操作体系や画面もExcelにあわせているので、学習負担もないという。
具体的には、まず、普段利用しているExcelファイルをテンプレートしてアップロード。次に、Masumeのメール機能を使ってテンプレートを入力手担当者にメール送信し、入力担当者がExcelファイルにデータを入力してメールで返信してもらう、といった手順になる。返信されたExcelファイルはMasumeによって1つのテーブルに自動集約され、集約後のデータ集計やレイアウト調整などもMasume上で行うことができる。集計されたテーブルをExcelやCSVでダウンロードすることも可能だ。
なおテンプレートの配布は、メール機能を利用する以外に、ファイルを直接アップロードする方法と、テンプレートをWebフォーム化して入力してもらう方法もある。
また、MasumeではPC内にあるExcelファイルをまとめてアップロードし、集計させることも可能で、従来集計できていなかったExcel資産を集計し、データを可視化したいといったニーズにも応えられるとした。
ラインアップには、最大20ユーザー(ストレージ容量10GB)が利用でき、IPアドレス制限やパスワードポリシーの設定といったセキュリティ機能も備えた「標準プラン」と、セキュリティ機能が省略され、最大5ユーザー(ストレージ容量500MB)までに制限されるライトプランが用意される。なお、ライトプランではファイルをアップロードして集計する機能も利用できない。
価格は、標準プランが月額7980円、ライトプランが月額3980円。