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アイキューブドシステムズ、CLOMO MDMでAzure ADのSSOにも対応可能なデバイス証明書を提供

 株式会社アイキューブドシステムズは19日、サイバートラスト株式会社と、法人向けMDM(モバイルデバイス管理)サービスでの協業をさらに強化すると発表した。Azure ADのシングルサインオン(SSO)にも対応するデバイス証明書「CLOMO デバイス証明書 with UPN secured by Cybertrust」(以下、デバイス証明書 with UPN)をMDMサービス「CLOMO MDM」のオプションとして提供する。

 「デバイス証明書 with UPN」は、従来のデバイス証明書と同様に、社内システム、クラウドサービス、VPNなどへアクセスする際の認証要素として利用すると、「私物端末からの無許可アクセス」「なりすましによる不正アクセス」「盗難、紛失デバイスを用いた第三者による不正アクセス」などによる情報漏えいリスクを低減可能。特に、この証明書が配布されたスマートデバイスを盗難・紛失した場合には、インターネット接続状況を問わず、CLOMO MDMから対象の証明書を失効できるため、第三者によるクラウドサービスおよび社内システム内の機密情報へのアクセスを確実に制限できる。

 一方で、「デバイス証明書 with UPN」はデバイス識別情報に加えてユーザー認証情報を保持できるため、ユーザー認証用証明書としても利用可能。この証明書を配布されたスマートデバイスを持つ従業員は、ID、パスワードの入力を省略して、社内システム、クラウドサービス、VPNなどに手軽にアクセスできるようになる。

 また、「デバイス証明書 with UPN」が保有できるユーザー認証情報は「UPN形式」にも対応しているため、Azure ADのSSOにも利用でき、マイクロソフトの「Azure Directory Marketplace」でサポートされているさまざまなクラウドアプリ(Box、Google Apps、Office365、Salesforceなど)に、手軽にアクセスできるとのこと。

 アイキューブドシステムズでは、こうした特徴により、企業、教育機関、医療機関などのIT管理者は、CLOMO MDMを通じて、スマートデバイスに「デバイス証明書with UPN」を配布することで、デバイス証明書による認証強化と、ユーザー認証証明書ならではの使い勝手を両立させたクラウドアプリ利用環境を、マルチOS(iOS/Android/Windows)で実現できるとしている。

 1デバイスあたりの価格は、月額300円(税別)、あるいは年額3600円(税別)。

石井 一志