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EMCジャパン、クラウドとオンプレミスの認証を一元化するSaaS型認証プラットフォーム「RSA Via Access」

 EMCジャパン株式会社は14日、SaaS型の認証プラットフォーム「RSA Via Access」の提供を開始した。

 「RSA Via Access」は、オンプレミスおよびクラウド上のアプリケーションのログインをシングルサインオン(SSO)で一元化できるサービス。ユーザーは、認証ポータルの「RSA Via Access」からら、アイコンをクリックするだけでアプリケーションにログインできる。

RSA Via Access ポータルでのウェブアプリ選択画面

 企業内のオンプレミス環境に設置する「RSA Via Access Identity Router」が、RSA Via Accessサービスと社内の認証サーバーを中継するため、ユーザーのパスワード情報はクラウド上には保管されない。

 アプリケーションの特性や社員の職責などに基づいて、ワンタイムパスワードやバイオメトリクス認証のようなセキュリティ強度の高い認証方式を追加で設定することもできる。 また、アプリケーションや社員の属性、アクセス先に応じて認証方式を変えることもできるため、一種類の認証方式を組織全体に展開する画一的な導入のように、セキュリティの強度を一部で下げたり、ユーザーの仕事のしやすさを低下させることがないとしている。

 認証方式は様々な方式に対応し、RSA SecurIDなどのワンタイムパスワードや、スマートフォンを利用したTouch ID(指紋)やEyeprintID(眼球の血管)、シェイク機能(スマーフォンを振る)が利用できる。また、Apple Watch(認証クエストの承認)、FIDO U2F準拠のトークンデバイスも利用可能。

 販売価格例としては、1万ユーザーの場合1人あたりの月額サービス料は900円(税別)。価格体系はユーザー単位の設定で、サービス契約期間は12カ月。EMCジャパンでは、RSA Via Accessを大規模企業向けに提案し、今後1年間で10万ユーザーの獲得を目指す。

三柳 英樹