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NTTデータ、オープンソースを活用したJavaフレームワークの提供を開始

 株式会社NTTデータは24日、アプリケーションフレームワーク「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」の本格展開を開始すると発表した。

 「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」は、ウェブアプリケーションやリッチクライアントアプリケーション、スマートデバイス向けアプリケーションなど開発に必要な各種機能を搭載した、サーバーサイドJavaフレームワーク。

 NTTデータでは、10年以上前から社内の標準JavaフレームワークとしてTERASOLUNAフレームワークを整備し、オープン系システム開発向けに展開してきた。具体的には、Struts1やSpring Framework、iBATISといったオープンソースソフト(OSS)のJavaフレームワークを利用し、NTTデータ独自の機能を追加。2008年には誰でも自由に利用できるよう、TERASOLUNAフレームワークもOSSとして公開した。

 しかし、TERASOLUNAフレームワークの提供開始から約10年が経過し、新しい技術やアーキテクチャーへの対応、タイムリーなセキュリティ対策など、技術トレンドへの追従が難しくなってきたことや、NTTデータ独自のフレームワーク層を含むため、グローバルにおける開発者確保が難しく、サポートやメンテナンスの負担が年々増加していることが課題となっていたという。

 「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」ではこうした課題に対応するため、NTTデータ独自のフレームワーク層の開発をやめ、IT業界の最新動向を踏まえ、世界中で広く利用されているSpring FrameworkなどのOSSを採用。高い信頼性が求められるエンタープライズ開発で、OSSを極力そのまま活用するための開発ガイドラインとサポートの提供に注力することで、最新技術への追従やグローバルにおける開発者確保が容易となり、世界中の開発者の知見やノウハウを活用できるとしている。

 NTTデータでは、これまでのTERASOLUNAフレームワークの各種サポートを継続しつつ、「TERASOLUNA Server Framework for Java 5」の機能拡充や品質改善を行うことで、2017年度末までに国内外で200件の採用を目指すと説明。また、TERASOLUNAフレームワークの取り組みを通じて、国内外のOSSコミュニティーへの参加やフィードバックを行うことで、OSSコミュニティーの活性化に貢献していくとしている。

三柳 英樹