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IBMとソフトバンクロボティクスが協業、人型ロボット「Pepper」向けのWatson開発目指す

 米IBMとソフトバンクロボティクスホールディングス株式会社(以下、SBRH)は6日(米国時間)、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」向けのIBM Watsonを開発し、世界の企業に提供していくと発表した。

 この計画は、日本でIBM Watsonを展開するとIBMとソフトバンク株式会社の戦略的協業に基づくもの。2015年2月にソフトバンクテレコム(当時)との間で協業が開始されてからの1年で、両社はWatsonの日本語対応を推進しており、Watsonを活用した新しいアプリケーションを構築するために、コグニティブなAPIを提供するテクノロジー基盤を日本向けにローカライズしている。

 今回IBMとSBRHでは、IoTで得られる幅広いデータや知識を活用し、ソーシャルメディア、ビデオ、画像、テキストといった、従来のコンピュータでは十分に活用できないデータに隠された意味を、IBM Watson搭載のPepperが把握できるようにするという。

 また、IBM Watsonを搭載したPepperは、基幹機能およびWatsonのSDK(ソフトウェア開発キット)を備えており、さまざまなニーズに対応するように作られた幅広いプリパッケージのAPIへ、ユーザーがアクセスすることを可能にするとした。

 なおIBMは現在、サービス業や消費財の企業とともにロボット技術を試験中とのこと。現在、小売りにおけるセルフサービス環境はタブレットやキオスク端末によるものがふつうだが、ロボットの支援により、顧客は自分の言葉や身ぶり、表情が理解され、自然に会話をすることが可能になるとしている。

石井 一志