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ソフトブレーン、Pepper向け受付アプリ「eレセプションマネージャー」

 ソフトブレーン株式会社は23日、ソフトバンクロボティクス株式会社などが開発した人型ロボット「Pepper」向けに、受付アプリ「eレセプションマネージャー」を提供すると発表した。販売開始は4月1日の予定で、価格はPepper1台あたり月額8万円(税別)から。

 「eレセプションマネージャー」は、名刺・顧客情報とPepperが連動し、個別に来客対応をする受付アプリ。スケジュールに来客登録しておくとQRコードが自動で発行され、来訪者にメールで通知される。来訪者は受付時に、Pepperの額にあるカメラへそのQRコードをかざすと、担当者に電話で名前が通知される仕組みだ。

 また案内を待つ間、Pepperが来訪者ごとに個別のコミュニケーションを行える点も特徴で、その際の内容は担当者にリアルタイムにメール通知され、接客時の話題を提供するとした。

 こうした仕組みにより、必要なデータを自動で呼び出し対応するため、人が介するときに生じる情報連携の時間や伝達ミスもなく、来訪者に対して伝えたい情報を個別に伝えられる点がメリット。例えば、名刺交換日や登録数のデータから、長期的な関係継続へのお礼を伝えたり、スケジュールデータから次回来客確認を行えたり、といったことができる。

 価格は、クラウドサービスの場合、1アカウントあたり月額8万円(税別)。来客スケジュールを登録・閲覧できるユーザーは無制限、名刺・顧客情報を登録できるCRMライセンスが10ライセンス付属する。CRMライセンスの数を追加できるCRMライセンス追加パック(10ライセンス単位)は月額7000円(税別)。このほか、Pepperのレンタル料金(1台あたり5万5000円)が別途かかる。

 なお今後は、人事部門での採用受付や、ホテル・病院などの受付でも活用できるように、Pepperが話せるコメントやシナリオを随時追加する予定。さらに、訪問内容・人数・目的などの履歴の収集や訪問者をカメラで写真撮影し担当者に通知する、といった機能追加も予定している。

石井 一志