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総合商社の「丸菱」、帳票基盤ソリューション「SVF」を導入

請求書発行プロセスの自動化により業務効率化を実現

 ウイングアーク1st株式会社は10日、株式会社丸菱が、帳票基盤ソリューション「SVF」を導入したと発表した。これにより、データ抽出から、帳票作成、出力、封入・封かんまで、請求書発行プロセスの自動化を実現し、業務効率化・スピードアップを達成したという。

 丸菱は、本社のある熊本県を中心に、九州一円および山口県・関東に営業展開をしている食品分野の総合商社。取り扱う営業品目は数万点(登録件数)に達するほか、約5000店舗の顧客を持つという。また、韓国、中国、マレーシアに現地法人を設立するなど、グローバル化への取り組みも積極的に行っているとのこと。

 その丸菱では、月末月初に大量の帳票を作成しており、例えば請求書では、月間3000通を超える数を発行するなど、紙ベースの帳票が大量に存在している。同社では、総勘定元帳をはじめ電子帳簿保存法に基づいた電子化にも注力しているものの、顧客への送付が必要な請求書などは、ニーズに対応すべく紙ベースで出力しているため、請求部門や現場担当者において、帳票の作成から発行までの一連の作業を省力化し、いかにスピードアップできるかが課題になっていた。

 そこで同社では、基幹システムで利用している「IBM i(AS/400)」の更新に伴い、帳票システムの刷新を決定。理想科学工業の高速カラープリンタ「オルフィスEX」と「SVF for System i」を連携させ、請求書の作成から出力、封入・封かんまで、すべてのプロセスを一気通貫で自動化したという。

 これにより、一連のプロセスが連続して流れるようになったことに加え、従来は手作業で押印していた社判を、SVFによる自動処理で入れるようにする、といった効率化を実現。トータルの作業時間を1/3に短縮できたほか、封入ミスなどのヒューマンエラー削減でも効果を上げている。

 なお今後は、請求書以外の帳票についても順次自動化を進めていく予定で、あらゆる帳票データを集約し、SVFからすべてをコントロールすることで、業務のさらなる効率化を見込んでいるとのことだ。

石井 一志